ちばてつや:ジョーの減量シーンは自身の引き揚げ体験が基に 「馬ふんをまんじゅうと間違えて…」

「あしたのジョー展」の内覧会に登場したちばてつやさん
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「あしたのジョー展」の内覧会に登場したちばてつやさん

 高森朝雄(梶原一騎)さん原作、ちばてつやさん画のマンガ「あしたのジョー」が連載開始50周年を迎えることを記念した展覧会「あしたのジョー展」の内覧会が27日、東京ソラマチの「スペース 634」(東京都墨田区)で行われた。内覧会にはちばさんが登場し、劇中でジョーが減量で苦しんで、公園でみかんが食べたくなってしまうシーンについて「(戦後に)私が中国から引き揚げている時に、おなかがすいていて。雪の中に落ちていたおまんじゅうを食べたら、実は馬ふんだったんです。その経験をジョーのみかんに置き換えて描いていたんだと思い出しました」と笑い交じりに明かした。

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 同展は、「あしたのジョー」のマンガやアニメの原画など約150点を展示。高森さんの息子・城さん、ちばさんが厳選した15の場面の原画がコメント付きで展示され、ジョー対力石の試合の名場面やカラー原画も登場する。マンガの名シーンをまとめたオリジナル動画も初公開される。また、現在放送中の「あしたのジョー」が原案のテレビアニメ「メガロボクス」の制作資料も展示される。内覧会には、「メガロボクス」に声優として出演している細谷佳正さん、安元洋貴さんも登場した。

 「あしたのジョー」は、マンガ誌「週刊少年マガジン」(講談社)1968年1月1日号で連載スタート。コミックスの累計発行部数は2000万部以上を誇り、これまでもアニメ化、実写映画化されてきた。身寄りのない矢吹丈がボクシングと出会い、やがて運命のライバル・力石徹と共に、プロボクシングで己の生命を燃焼させていく……というストーリー。同作を原案としたテレビアニメ「メガロボクス」が放送中。展覧会は28日~5月6日午前10時~午後6時に開催。当日券は一般・大学生が1200円、高校・中学生が800円、小学生以下は無料。

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