この世界の片隅に:ドラマ版に朝ドラ女優集結 脚本は「ひよっこ」岡田惠和

連続ドラマ「この世界の片隅に」でヒロインを務める松本穂香さん
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連続ドラマ「この世界の片隅に」でヒロインを務める松本穂香さん

 劇場版アニメもヒットしたこうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」の連続ドラマ版のキャストが発表され、2017年度前期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」で“メガネっ娘”の青天目澄子を演じた女優の松本穂香さんが、ヒロイン・すず役に抜てきされたことが、明らかになった。同じく「ひよっこ」から伊藤沙莉さん、16年度後期朝ドラ「べっぴんさん」から土村芳さん、久保田紗友さんも出演する。

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 伊藤さんはドラマのオリジナルキャラクター・刈谷幸子役、土村さんが夫が出征中の主婦・堂本志野役、久保田さんがすずの妹のすみ役を担当。また11年度後期朝ドラ「カーネーション」でヒロインを務めた尾野真千子さんが、すずの夫・北條周作(松坂桃李さん)の姉・黒村径子を演じ、周作と径子の母・サン役として伊藤蘭さんが出演する。またドラマの脚本は「ひよっこ」などで知られる岡田惠和さんが手掛ける。

 3日に緑山スタジオ(横浜市青葉区)で行われた会見に、役衣装で登場した松本さんは「このドラマを見た方がそれぞれ大切なものを考えるきかっけになる作品になればいいなって思います。戦中のお話ということで正直、大変なこともあると思うのですが、すずさんのように明るく前向きに精いっぱい楽しんで、最後まで頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、09年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガ。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。コミックスの累計発行部数は120万部を突破しており、劇場版アニメが16年に公開され、ロングヒットを記録。女優ののんさんがすずの声優を担当したことも話題となった。

 ドラマは今月8日にクランクインし、広島や岡山ロケも予定。TBS系「日曜劇場」(毎週日曜午後9時)で7月期に放送される。

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