女優の黒木華さんと俳優の野村周平さんがダブル主演する映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(三島有紀子監督、11月1日公開)に、追加キャストとして女優の夏帆さんと俳優の東出昌大さんが出演することが25日、分かった。
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夏帆さんは、野村さん演じる五浦大輔の亡き祖母・五浦絹子の若き日の姿を、東出さんは絹子に引かれる小説家志望の田中嘉雄を演じる。
映画は、三上延さんの人気ミステリー小説シリーズが原作。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔は、亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるため、鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。古書堂の美しい店主・篠川栞子(黒木さん)は、極度の人見知りだが優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めており、たちどころにサインの謎を解き明かす。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた2人は、やがて太宰の2冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを知る……というストーリー。
また、同映画の特報映像も公開された。特報には、ビブリア古書堂を舞台に栞子と大輔が本の秘密に迫る“現在パート”と、若き日の絹子と嘉雄の“知られてはいけない恋”を描いた“過去パート”が収められている。
夏帆さん、東出さんのコメントは以下の通り。
三島組に参加して三島さんの作品とは不思議な縁があると感じました。作品にかける思いの強さと、いつもは凛とした監督がたまに見せる少女の顔が印象的で。三島さんの強さの中に垣間見える繊細な感性がこの作品の世界観にぴったりだなと思いました。東出さんは、以前ご一緒した作品との役の振り幅に驚き、その立ち姿から文学の香りのする方だな、と。この作品は本にまつわるひとたちのお話です。私自身も改めて古書の魅力を教えてもらった気がします。ぜひ公開を楽しみにしていてください。
クランクイン前、初めて三島監督とお会いした際に、考えながら絞り出すようにしかしゃべれない僕の言葉を、真っすぐに目を見据ながら聞いてくださるそのお姿に、信頼を寄せ覚悟を決めたことを覚えています。恋人役の夏帆さんや、素晴らしい共演者の方々と充実した日々の中、過去パートを撮影させていただきました。撮影には立ち会えなかった現代パートですが、黒木さんや野村さんのお芝居が銀幕で見られる日が楽しみです。原作ファンの方も、ご存じない方も、ぜひ、ビブリアの映画を楽しみになさってください。
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