ドルメンX:メンバーそろい踏み 一番宇宙人っぽいのは……

「劇場版 ドルメンX」に出演した(左から)玉城ティナさん、堀井新太さん、志尊淳さん、浅香航大さん、小越勇輝さん
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「劇場版 ドルメンX」に出演した(左から)玉城ティナさん、堀井新太さん、志尊淳さん、浅香航大さん、小越勇輝さん

 俳優の志尊淳さん主演の映画「劇場版 ドルメンX」(小室直子監督)が、15日に公開される。宇宙人アイドルグループ「ドルメンX」を演じた志尊さん、浅香航大さん、小越勇輝さん、堀井新太さんと、アイドルオタクのマネジャーを演じた玉城ティナさんが、撮影時の思い出を振り返った。

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 「ドルメンX」は、2015~17年にマンガ誌「ヒバナ」(小学館)で連載された高木ユーナさんのマンガが原作で、全4話の連続ドラマとして、日本テレビでも放送された。宇宙人の隊長(志尊さん)、イチイ(浅香さん)、ニイ(小越さん)、サイ(堀井さん)、ヨイ(玉城さん)が「地球一のアイドルになって地球人の心をつかみ、地球を侵略する」というアイデアを思いつくというスポ根系アイドル青春コメディー。以下は、作品が上映された4月の「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」の合間の取材から。

 ――役柄について教えてください。

 玉城さん:ドルヲタマネジャーで、宇宙人。最初はみんな、ヨイのアイドル好きに全然ついてこられないんですが、アイドルのライブに行って、みんなが心動かされて、「ドルメンX」が誕生する。みんなを見守っております。マネジャーとしてずっと応援しております。

 堀井さん:サイは、みんなが個性豊かな中でもあんまりしゃべらず一歩引いていたので、逆に個性をどう出していったらいいか悩んでおりましたが、あんまりしゃべらないのがキャラになっていた。無類の曲好きで「ドルメンX」の裏のボスとなっているのではないでしょうか?

 志尊さん:隊長という役は、とにかく真っすぐで不器用なんですが、すごく愛らしいキャラクターでもある。5人の実質リーダー的な存在で、一見頼りないなあと思うかもしれないんですけれど、遠くで見ているような、みんなが付いていこうと思えるような、達観したキャラクターだと思います。

 浅香さん:イチイという役は、5人の中でも一番人間味が強い。最初に嫉妬という感情にぶつかったりする。ピュアな気持ちで挑みました。宇宙人の仲間を愛して、演じました。自分自身の心も洗われたような気がしています。

 小越さん:ニイという役は、ドルメンの中でも見た目が可愛らしいフェミニン系。器用に何でもそつなくこなせてしまうんですが、できない人に「なんでこんなに頑張るんだろう」と冷めた目を向ける面もあって、ちょっとした冷たさが出たらいいなと思いました。それも逆に彼のピュアさなのかなと思って、大切に演じました。

 ――撮影で大変だったことは?

 志尊さん:やっぱり、ダンスのレッスン、ライブのシーンは体力的に大変だったな。路上ライブ(メンバー初ダンス)のシーンと、最後のライブ会場でのシーンが連続の(撮影の)日だったんですよ。肩が上がらなくなっちゃったり。

 玉城さん:サイさん(堀井さん)は、しょっちゅうこうやってた(肩を気にする)よね。

 堀井さん:当時寒かったし肩が痛かった。暖まってたつもりだったんだけれど、バッて(手を)上げたら、おかしいなって。本番うまくいったから良かったけれど。

 小越さん:年齢を重ねていくごとに、みんなで何かをやるということがなくなるじゃないですか。例えば、運動会でみんなで集まって頑張るとか、そういう感覚なのかな。一つの、ダンスをやることで、きずなが生まれたと思いました。

 ――お気に入りの振り付けは? 苦戦したのは?

 志尊さん:とにかく、4人をユニゾンで合わせなくちゃいけなかった。インパクトの位置を合わせるとか、みんながしっかりそろって踊れているというところに一番説得性を持たせたいという指導を、振り付けの夏まゆみ先生からいただいた。芝居をやりながら、(ダンスを)合わせていかないといけないのが、すごく大変だったんです。

 浅香さん:うまく踊ればいいんじゃなくて、必死にやっていることが、すごくお客さんに伝わることがよく分かったよね。

 堀井さん:(苦戦したのは)俺じゃないか? 肩が痛くて、腕を回すのがつらい。「ド」って言ったときに腕を大きく回して、次小さく回すんですが、何しろ肩が痛いから、一人だけ引っかかってる。練習中靴が脱げたりして、終わった後に、先生にガチトーンで(怒られた)。

 ――共演してみて宇宙人っぽいのはだれですか?

(志尊さん、堀井さん、小越さんが玉城さんを指名、玉城さんは誰も指名せず。浅香さんは志尊さんを指名)

 玉城さん:なんか、みんな、私って言うんだろうなって思った(笑い)。

 浅香さん:俺も玉ちゃん(玉城さん)でいいよ。

 志尊さん:宇宙人という概念はよく分からないけれどね。何だろうね、(玉城さんは)お人形さんみたい。そこで「宇宙人っぽいね」っていう話はしていて、みんな、だんだん宇宙人に見えてきた。

 玉城さん:何それ(笑い)! だんだん宇宙人に見えてくるって!

 堀井さん:俺はその理由じゃない! 一人で笑うよね。急に、よく分からないところで笑ったりしているから、何もないところで「ふふっ」て。怖いって思った。

 玉城さん:ごめんなさい。気を付けます。でも、監督に「宇宙人ぽくってどうすればいいですかね?」って聞いたら、「そのままでいいです」って言われて、どういうことなんだろうと思いました。

 志尊さん:(玉城さんは)宇宙人のポテンシャルが高めだったんだね。

 玉城さん:ありがとうございます。

 ――最後に、ファンへひとことお願いします。

 志尊さん:このゆるーい感じを見ていただければ分かると思うんですが、僕らのこの関係性が、役とリンクして良さが伝わっている。歌やダンスだけではなく、人間の情のドラマというか、宇宙人だからこそ感じられる地球人の普遍的な部分を見て、おのおのが成長を求めて突き進んでいくストーリーです。皆さんが笑顔になってもらえる作品になっているんじゃないかと思います。

 浅香さん:とても笑える作品です。ピュアな気持ちになって見てもらって、真っすぐ素直に生きることの素晴らしさを少しでも感じてもらえたらうれしいです。自分の気持ちを真っすぐに伝える行動の背中を押すことができたらうれしいです。

 小越さん:最初に僕らの仲の良さや普段の感じを作品に入れられたら、と監督が話していた。僕は、志尊淳くんしか知り合いじゃなかったんで、みんなとちゃんと仲良くなってその雰囲気を出せるか心配だったんですが、最初にダンスがあったりして、どんどん距離が縮まっていって、このゆるさや仲の良さが伝わったと思う。見終わった後に、笑顔になれる作品になったと思います。楽しんでください。

 堀井さん:この映画を見て何か思ってもらえたらうれしいのと、SNSがはやっているので拡散していただけたらうれしいです。

 玉城さん:一人一人の成長物語だなと思っています。ヨイはアイドルを好きな気持ちや、みんなを応援して、真剣に何かを思う気持ちで成長していく。ラストが集大成なので、皆さんの感想を聞きたいと思います。

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