「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」(坂本浩一監督)が30日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。宇宙刑事ギャバンを隊長に結成されたヒーローユニット「スペース・スクワッド」が活躍するVシネマシリーズの第3弾。今年2月に放送を終えた「宇宙戦隊キュウレンジャー」の世界を舞台に、ギャバン、シャイダーらが共演する。
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ドン・アルマゲとの激闘から4年。キュウレンジャーたちは平和な日々を送っていた。ハミィ(大久保桜子さん)がリベリオンを襲撃し、新たに開発された「ネオキュータマ」を盗み出し、宇宙連邦大統領のツルギ(南圭介さん)から全宇宙に指名手配されてしまう。仲間を信じない行動に激昂したラッキー(岐洲匠さん)はツルギらと対立。そこへ、十文字撃/宇宙刑事ギャバン(石垣佑磨さん)と烏丸舟/宇宙刑事シャイダー(岩永洋昭さん)が宇宙を越えてやって来る……というストーリー。
最も注目したいのはキュウレンジャー同士が激突するシーンだ。2人のレッドが繰り広げるアクションは迫力満点で、仲間を巡ってぶつかるだけにずしんと心に響くものがある。その他のメンバーたちの対決シーンもあり、思わずハラハラしてしまうだろう。
スペース・スクワッドの隊長としてギャバンがさまざまなヒーローをスカウトして戦う経緯も胸アツ。キュウレンジャーのテレビシリーズ第18話が、回想シーンとして効果的に使われているのもうれしい。戦隊ヒーローとしての予定調和を、いい意味で裏切る演出や展開にうならされた。ショウ・ロンポー/リュウコマンダー役の神谷浩史さんのカメオ出演も見逃せない。(遠藤政樹/フリーライター)
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