木村カエラ:劇場版アニメ「ちいさな英雄」EDを担当 「夢がかないとてもうれしい」

劇場版アニメ「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」のエンディングテーマを担当する木村カエラさん
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劇場版アニメ「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」のエンディングテーマを担当する木村カエラさん

 劇場版アニメ「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)のスタジオポノックの劇場版アニメ新作短編集「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」(8月24日公開)のエンディングテーマが、歌手の木村カエラさんの新曲「ちいさな英雄」に決まったことが5日、明らかになった。木村さんは「この(短編)3作品を手がけられた、米林監督作品や、百瀬監督、山下監督が関わった作品の大ファンで、いつか自分の曲も一緒に何かできないかとずっと思っていたので、今回お話をいただいて、夢がかないとてもうれしく思っています」とコメントしている。

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 「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」は、同スタジオの短編アニメーションプロジェクト「ポノック短編劇場」の第1弾。「カニーニとカニーノ」(米林監督、15分)、「サムライエッグ」(百瀬義行監督、15分)、「透明人間」(山下明彦監督、14分)の3編と、オープニング&クロージング(5分)の映像で構成されている。

 「カニーニとカニーノ」は米林監督初のオリジナルストーリーで、カニの兄弟の大冒険ファンタジー。木村文乃さんが主人公のカニーニ、子役の鈴木梨央さんがカニーニの弟・カニーノを演じる。「サムライエッグ」は、たまごアレルギーをもった少年シュンとその家族が懸命に生きる姿を描く。坂口健太郎さんがパパ、篠原湊大くんがシュンをそれぞれ演じ、ママ役で尾野真千子さんが出演する。「透明人間」は、見えない男の孤独な闘いを描いたスペクタクルアクション作品。オダギリジョーさんが透明人間役、田中泯さんが盲目の男役で出演する。

 ◇木村カエラさんのコメント

 この3作品を手がけられた、米林監督作品や、百瀬監督、山下監督が関わった作品の大ファンで、いつか自分の曲も一緒に何かできないかとずっと思っていたので、今回お話をいただいて、夢がかないとてもうれしく思っています。この映画のお話をいただいたとき、短編劇場ですが、この映画の短い中に込められた、それぞれの監督の願いや、映画チームの願いである、“子どもたちから大人まで楽しめるアニメーション映画を作りたい”という気持ちを一つずつ感じながら、映画チームと何度も打ち合わせを行い、西村プロデューサーと作り上げていきました。

 3作品のすべてをまとめるというエンディングテーマなので、映画の大きなテーマをもとに、この映画を見終わった人たちすべての人が笑顔で帰れるような楽曲を作ろうと思い、この楽曲を聴いた、子どもたちが伸び伸びと生きてほしい、育ってほしいと、私なりの目線で書かせてもらいました。

 この作品がたくさんの人の元に届くことを願っています。

 ◇西村義明プロデューサーのコメント

 物語も絵柄も作り手も異なる三つの作品を、「ちいさな英雄」というテーマで明るく包む歌が欲しい。声の中に笑顔が見える木村カエラさんの歌声なら、この無理難題に一緒に挑んでもらえるんじゃないか。その思いでエンディングテーマをお願いしました。後日、歌曲が完成したとき「緊張しすぎて泣きました!」と笑っていた木村カエラさんですが、こちらは思わず「すごい!」とうなりました。カエラさんの曲と真っすぐな声は、感傷や叙情を軽々と飛び越えて、劇場をキラキラと祝福で満たします。映画館からの帰り道、大人も子供も思わず口ずさんで空を見上げるような、とてもすてきな歌の完成に心から感謝しています。

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