元寇がテーマのマンガが原作のテレビアニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」が10日深夜からサンテレビ、TOKYO MXなどで順次、放送される。対馬でモンゴル帝国と戦う主人公・朽井迅三郎の声優を務めるのが小野友樹さんだ。迅三郎役は「フレッシュでもないし、玄人過ぎない。しっくりきたんですよ」とハマり役になったという小野さんに、アフレコについて聞いた。
ウナギノボリ
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「アンゴルモア」はKADOKAWAのマンガサイト「Comic Walker」で連載中のたかぎ七彦さんのマンガが原作。圧倒的な元の勢力に対し、逃げ惑い、奮起し、立ち向かった人々の姿を描く。Lynnさん、小山力也さん、乃村健次さん、斎藤志郎さんや堀江瞬さんらも声優として出演する。
小野さんは原作を読み「元寇を描いたマンガは珍しいですよね。すごく面白かった。歴史の授業で学んだので分かりやすいけど、先を読めない。一気に読み進めました。学生の頃、年号を一生懸命覚えてたりしていたので、勉強したことが出てくるのが楽しいですね。あの頃、頑張っていました……」と学生時代を思い出したという。
小野さんの演じる朽井迅三郎は、流人として送られた対馬で蒙古襲来に巻き込まれる元御家人の鎌倉武士。「僕がすごく合っている役というわけではない。ただ、僕以外だと誰なんだろう?とも感じました。分かりやすくないんですよ。声に迫力があり過ぎても違うし、迫力が無くても違う。フレッシュでもないし、玄人過ぎない。しっくりきたんですよ」。ハマり役になったようだ。
迅三郎を演じる中で意識したのは「モブの一人くらいのイメージ」だった。「『格好つけ過ぎず』にというディレクションがありました。それがすごくヒントになっています。戦いのシーンでも、迅三郎は戦い慣れているので、必死過ぎても違う。力を出す際の声の圧はあるけど、必死になり過ぎない。ふとした瞬間にグッといきたくなるのですが、バランス感覚が大切になりますね」と説明する。
男性キャラクターが多いアニメということもあり、アフレコは「男ばかり」だという。「年齢層もやや高めです。男子校でもないですし、浪人風情の野郎ばかり。女性声優陣をいじったりしています。僕は今、別の作品で女性ばかりの現場もあるので、男ばかり、女ばかりの現場を行き来しています」と話す。
「アンゴルモア」が歴史アニメということで、最後に今後、演じてみたい歴史上の人物を聞いてみると、悩みながら「ナポレオン」と返答。「僕はすぐに眠くなるんです。ナポ(ナポレオン)はあまり眠らないんですよね。『眠くならなーい!』って言ってみたい。そんなせりふは無いでしょうけど(笑い)」と冗談めかしていた。
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