芹澤優：初シングルは恋愛ソング　肩の力を抜いて恋する乙女に

　6人組声優アイドルユニット「i☆Ris（アイリス）」の芹澤優さんが、初のソロシングル「最悪な日でもあなたが好き。」を25日に発売する。芹澤さんはソロとして、これまで2枚のミニアルバムを発表しているが、シングル発売は初めてだ。タイトル曲は、テレビアニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」のエンディングテーマ。クリエーターユニット「HoneyWorks」がプロデュースしたことも話題になっている。芹澤さんに、新曲について聞いた。

ウナギノボリ

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　◇真っすぐでピュアな恋愛ソングに

　芹澤さんは、初のシングルが「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」のエンディングテーマに決まり「夢がかなった！」と喜ぶ。「エンディングのクレジットで自分の名前を見た時は感動しました。i☆Risの芹澤優という認識があるのはありがたいのですが、ソロとしてもみんなに知っていただきたいという気持ちもあります。アニメを通して、私のことを知っていただけると、すごくうれしいです」と話す。

　タイトル曲は恋愛ソングだ。「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」のキャラクターを意識して「（芹澤さんが演じる）シェラ（・L・グリーンウッド）の（主人公の）ディアヴロへの気持ちをイメージしていました。真っすぐでピュアな恋愛ソングといえばHoneyWorksさん！ということで、お願いしたんです」と考えたという。

　芹澤さんは、HoneyWorksのメンバーに楽曲のイメージを伝えた。「こういう要素を入れてほしい！と長文メールを送ったんです。例えば、HoneyWorksさんの曲で、せりふが入っている曲があって、すごく好きだったので、演技をするような要素を入れてほしい！などいろいろリクエストをしたんです。かなり多めにお願いしたのですが、ほとんど詰め込んでいただきました。すごいです！　圧倒されました。私も頑張ろう！となりますよね」と明かす。

　◇アイドルモードではない！？

　芹澤さんがソロとしてこれまで発表してきたミニアルバム「YOU ＆ YOU」「only you？ only me」は、可愛さを押し出してきたが、新作はイメージが少し違う。「レコーディング中、恋する乙女はどうなんだろう？とイメージしながら歌いました。新作は、朝も昼も夜も好きな人のことを考えている普通の女の子の曲。私も人を好きになったらその人のことばかりを考えるかもしれない。私を見て！と力強いアイドルも芹澤優だし、新曲も芹澤優なんです」と語る。

　レコーディングでは「肩の力を抜いて歌うことができた」という。「普通の女の子のイメージなので、力を抜いて歌うことを意識していました。レコーディングでは（HoneyWorksの）Gom（ゴム）さんにも細かくディレクションしていただきました。『かすれるように苦しいように歌う』など細やかなニュアンスで歌うところもあったり、初めての経験でした」と振り返る。

　撮影では苦労もあったようだ。タイトル曲のミュージックビデオでは、芹澤さんが恋をする普通の女の子を演じている。「私は普段からオーバーリアクションなんですよ。撮影でやり過ぎちゃって、もっと繊細に……と言われ、戸惑いました。バイトをしていたり、ジョギングしていたり、いろいろな芹澤優が出てくるので、フルで見てほしいですね」

　芹澤さんは12月1日、品川ステラボール（東京都港区）でバースデーライブ「Yu Serizawa 24th Birthday Live（仮）」も開催する。「バースデーライブは3年連続で、詳細は未定です。結構悩んでいます。好きな曲を歌います！」と話す。これまでも変化、進化してきた芹澤さんだけに、また新たな一面を見せてくれるかもしれない。