コミケ94:コスプレは「はたらく細胞」が“大増殖” 「Fate」もまだまだ

「コミックマーケット94」に登場したコスプレーヤー
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「コミックマーケット94」に登場したコスプレーヤー

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)94」のコスプレエリアでは、人気キャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーが自慢の衣装を披露している。コミケでは流行を反映したコスプレが登場する傾向があり、初日の10日は人気の「Fate」シリーズのほか、新しいコンテンツとしてテレビアニメ「はたらく細胞」のコスプレが多くみられた。

 「はたらく細胞」は7月からテレビアニメが放送中の細胞を擬人化した作品。コスプレタレントの綾川ゆんまおさんは、「リアルタイムでテレビアニメを放送していて、今はちょうどコスプレーヤーが増えてくるタイミング。既製品のTシャツをリメークしたり、文字を手書きするだけで衣装が作れる手軽さも人気の理由ではないでしょうか。初心者でもコスプレしやすい」と説明する。さらに、「作品のキャラクターを見て、衣装のボタンや刺しゅうなど、こだわろうと思えば細部にもこだわれるのでコスプレ玄人も含め幅広い層に受けている」と話す。

 これまで、コスプレでも動物を擬人化した「けものフレンズ」や艦艇を美少女化した「艦隊これくしょん-艦これ-」など、擬人化キャラクターが登場する作品が人気を集めてきたが、綾川さんは「擬人化作品の中でも『はたらく細胞』は、体内の細胞を題材にした新しさがある作品。魅力的なキャラクターも多く、今夏は男女ともにコスプレをする人がさらに増えそうです」と話していた。

 「Fate」シリーズについて綾川さんは、「『Fate』シリーズは、相変わらず強いコンテンツ。甲冑(かっちゅう)や武器、水着バージョンとコスプレしがいがあるキャラクターも多いです。ゲームではキャラクターも増え続けていますし、今後もブームは続きそうです」と分析している。

 コミケは、1975年に始まったマンガやアニメ、小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。コミケでコスプレをするには、1日あたり1000円の登録料が必要。12日まで。

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