この世界の片隅に:第5話 突然現れたすずの初恋相手 水原は周作に戦争への思いを…

連続ドラマ「この世界の片隅に」第5話の場面写真 (C)TBS
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連続ドラマ「この世界の片隅に」第5話の場面写真 (C)TBS

 こうの史代さんの名作マンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜午後9時)の第5話が12日に放送される。すず(松本穂香さん)の元に突然やってきた幼なじみの水原(村上虹郎さん)。すずにとって水原は淡い初恋の相手で、水原自身もすずへの好意を隠そうとしないため、周作(松坂桃李さん)はイライラを募らせる。しかし、水原は周作と2人きりになると、意外な言葉をつぶやく。そこには「戦争」という非日常に直面する男の苦悩が……。

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 昭和19(1944)年12月のある日、すずが水くみをしていると、軍艦に乗っているはずの水原が姿を現す。すずに会いに来たといい、北條家に「今晩、泊めてほしい」と言い出す水原。すずの義母サン(伊藤蘭さん)や義姉径子(尾野真千子さん)は、突然の来客に驚くが、しばらくすると状況を楽しみ始める。

 すずの夫周作が帰宅。水原の顔を見て以前、会ったことを思い出すが、自分が知らないすずの過去を水原が話すのを聞き不機嫌に。水原は周作の気持ちも知らず、ひたすら笑顔ではしゃぎ続け、挟まれたすずは落ち着かない。夕食後、居間には水原と周作の2人だけになり、水原は戦艦での様子や思いを吐露する。それを聞いた周作は水原に納屋で寝てくれと言い渡し、母屋から追い出すが、すずには2人で昔話をしてこいと言う。

 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞した。戦時中、呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争激化で崩れていく様子が描かれた。コミックスの累計発行部数は130万部を突破し、片渕須直監督の手がけた劇場版アニメ(16年公開)はロングヒットを記録した。

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