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第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第32回「薩長同盟」が26日に放送され、タイトル通り、薩摩と長州による“歴史的会談”の模様が描かれた。西郷吉之助役の鈴木さんは同シーンについて、「本番までに完全に固まっていなくて、何度も何度もリハーサルして、最終的には気持ちのままにやってみよう、そこから生まれていくものを拾っていこうって。僕らもゴールが見えないまま、本当の『薩長同盟』に臨むような気持ちで『よーい、スタート』って(本番の)声を聞いたのを覚えています」と明かした。
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第32回「薩長同盟」は、倒幕のため、長州と手を結ぶことをあきらめきれない吉之助(鈴木さん)は、坂本龍馬(小栗旬さん)に、再び長州との仲を取り持ってほしいと頼み込む。龍馬は動き、長州のために薩摩名義で銃や軍艦を買いそろえると、桂小五郎(玉山さん)の説得を試みる。長州の行く末を思い、一人苦悩する桂は、薩摩と吉之助に対して複雑な思いを抱きつつ、急転直下で、会談に臨むことに。だが、両藩の意地がぶつかり合い……。
ここに長州と手を結ぶことに納得がいかない海江田(高橋光臣さん)らが乱入。桂は立ち上がり、破談になりかけるが、吉之助は英国から伊藤俊輔(浜野謙太さん)の元に届いた“ある一枚”の写真を見せ、桂を思いとどまらせると、小松帯刀(町田啓太さん)や桂久武(井戸田潤さん)との取り決めを破って先に頭を下げ、さらに大久保一蔵(瑛太さん)や帯刀らも……という展開。
ここでついに桂が“負け”を認め、吉之助と“シェイクハンド(握手)”し、文字通りに手を結ぶという結末で、鈴木さんのほか、小栗さん、瑛太さん、玉山さんらの緊張感みなぎるやりとりと演技に「薩長同盟、胸熱」「薩長同盟感動した」「すごい迫力だった」などの声が視聴者から上がった。
玉山さんは「台本にして10ページくらい。監督が想像した以上に尺が伸びてしまって、あのシーンだけで10分くらいあったと思うんですが。変なアドレナリンが出てきて、みんな自分のキャラを際立たせる、自分が前に出るではなく、この薩長同盟がよりよくなることをゴールとして、そこに向かって突き進んだ」と告白。冒頭で井戸田さんが茶菓子を食べる場面では、顔の寄りもあったようだがカットされ、「それが使えないくらい緊張感のあるシーンになったんじゃないかって、僕は思っている。僕の役者人生において、とても貴重な時間でした」と振り返った。
さらに鈴木さんは、「いろいろな史実はあると思うのですが、『西郷どん』では史実は史実として。実際には利益、今でいう国益で動いていると思うのですが、『西郷どん』はその裏にある人間的な感情を純粋化して、見てくれるお客さんに届けていくっていう、実に『西郷どん』らしい薩長同盟になっているのかなって思っています。人々の感情が世の中を動かしていくっていうところが、とてもよく表れている回じゃないかな」としみじみと語っていた。
「西郷どん」は、明治維新から150年となる2018年に放送される57作目の大河ドラマ。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿に、カリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へと奔走。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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