唐田えりか:一人二役の東出昌大「キスが違った」

映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん(右)と濱口竜介監督
1 / 1
映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん(右)と濱口竜介監督

 モデルで女優の唐田えりかさんが29日、東京都内で行われた映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督、9月1日公開)の日本外国特派員協会記者会見に、濱口監督とともに出席した。同作で、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)の一人二役を演じた主演の東出昌大さんについて、ヒロインの朝子を演じた唐田さんは「東出さんは、麦の時と亮平の時と全然違っていた」といい、「キスが違ったんですよね」と繊細な演じ分けについて明かした。

あなたにオススメ

 映画は、芥川賞作家の柴崎友香さんの小説が原作。大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)と出会い、運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前からこつ然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は、麦とそっくりな顔の亮平と出会い、戸惑いながらも亮平に引かれていく……という物語。

 唐田さんは東出さんの演技について「麦の時は、一緒にいるのにいないような、消えてしまうようなはかない人。亮平の時は、愛に包まれている感覚がすごくあった。私はその中に漂っているだけで、東出さんにすべて助けていただきました」と説明。具体的に違いが分かったシーンとして「朝起きて、麦にキスをされて」という原作にもあるシーンを挙げ、「起きて寝ぼけて(キスされて)『え? 誰この人。亮平じゃないじゃん』ってなったんですよね」と思ったといい、「やっと麦、過去から解放されたというのを、この場面で感じることができました」と話していた。

映画 最新記事