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アニメ質問状:「深夜!天才バカボン」 放送できるギリギリのひどさを NGネタ裏話も

アニメ マンガ
アニメ「深夜!天才バカボン」の一場面(C)赤塚不二夫/深夜!天才バカボン製作委員会

  話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、 故・赤塚不二夫さんのギャグマンガ「天才バカボン」の新作テレビアニメ「深夜!天才バカボン」です。細川徹監督に作品の魅力を語ってもらいました。

 --作品の概要と魅力は?

 僕自身、原作のマンガ「天才バカボン」が中学生の時に出合って以来のファンで、原作のバカボンのナンセンスギャグ、時事ネタ、下ネタ、実験性の高いネタ、メタネタ、風刺ネタなどギャグならなんでもありの精神を勝手に引き継いで、スタッフ、役者一同、楽しみながら作っています。最近、テレビにいろいろな規制があり、表現の幅が狭くなっていっていますが、いろいろかいくぐりながら、バカなことをやってますので、ぜひ見てください。大人が楽しめるギャグアニメですので、深夜に疲れて、気楽に見ていただけるとうれしいです。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 原作の話になりますが、時代もおおらかだったので、有名人の実名なんかもちょいちょい出てくるのですが、今回の「深夜!天才バカボン」では、商品名や有名人の名前は実際の名前を出したいというのと、放送できない言葉をピー音にせずに放送できるギリギリのひどいことを言うことにはこだわりました。

 作る時には、人に受ける受けないは考えず、自分が面白いと思うことをフルスイングすることは決めてました。ネタ的な強い制限はあまりなかったのですが、ちょうど、北朝鮮がミサイルを撃ってた時に、脚本を書いてたので、パパが、北朝鮮に「ミサイルを撃つのはやめるのだ」と言いに行くネタを書いてたけど、それはNGになりました。

 あと、第7話でチンポジに関するプレゼンの回があるんですが、「チンコ」が出てくる回数は、できるだけ減らしてほしいというプロデューサーとできるだけ増やしたい僕のささいな戦いがありました(笑い)。折り合いがついたのが、放送された回数です。深夜の限界のチンコの数です。

 絵的には、原作の描き込みが少ないスタイリッシュな感じが好きだったので、マンガが動いてるような感じに見えるビジュアルにしたいと思ってました。キャラのフォルムも、今までのアニメ化の際は、アニメーションにしやすいぽっちゃりしたフォルムで、それはそれで可愛いのですが、原作のタッチが好きなので、なるべく原作のキャラがそのまま動いてるように見えることにこだわりました。立体的にならないよう、平面的で生き生き見えるようになっているかと思います。


 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 脚本を書いてる時にパパの「これでいいのだ」というせりふを書く時は、いつもしびれました。第1話も第2話も特殊な回なので、最初に第3話のアフレコをしたんですが、古田(新太)さんの声で「これでいいのだ」とはじめて聞いた時は、感動しました。

 原作の「天才バカボン」を読んで、次は、どんなことをしでかすんだろうとワクワクしてたので、毎回、予想がつかないことをしようと思ってました。第2話では、ずっと実況がつくアニメだったり、第7話では、パワーポイントの動きをアニメーションで再現したり、第8話では、ひな壇バラエティーをアニメでやったりと、通常、効率よく作っていくシリーズもののアニメにしては効率悪く、毎話、違うタイプの冒険をやらせてもらえて、本当に、楽しかったです。

 特に第9話Bパートの「リアル天才バカボン」は、藤子(不二雄)先生の「劇画・オバQ」をやりたくて、いつもと全然違うタッチでやったので大変だったのですが、副監督の山本(天志)さん、キャラデザの和田(高明)さん、撮影の浅川(茂輝)さんらをはじめ、スタッフの本気の仕事ぶりには驚きました。素晴らしい出来だったと思います。

 一番、大変だったのは、アニメの脚本を書いてから、放送までのタイムラグでした。2016年の12月には全話の脚本を書き終えてましたが、それぞれの話を書き終えると、許可取りなどがはじまるのですが、放送が18年の夏です。他作品とのかぶった時の修正などが作業が進んでいて難しかったり、ネタの鮮度の問題だったり、例えば、築地移転に関するせりふを違うせりふにしたり、できる範囲では直してますがそれが一番、大変だったかもしれません。

 --今後の見どころを教えてください。

 第11話は、第10話の予告にも出てきますが、「子供にも見せられますのだ」なので、ぜひ、お子さんと見てほしいです。そして、第12話! 第12話で奇跡が起こるかもしれません。ぜひ、お見逃しなく。

 --ファンへ一言お願いします

 何度も言ってますが、深夜で眠いかとは思いますが、ぜひリアルタイムで見てくれるとうれしいです。

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