ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の最新作で劇場公開されてきた「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のテレビアニメ版が、5日深夜からテレビ東京ほかで順次、放送される。テレビアニメの放送を前に、古代進役の小野大輔さん、島大介役の鈴村健一さんにアフレコの様子などを聞いた。
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小野さん (前作の)「宇宙戦艦ヤマト2199」の時からずっと旅を続けている感覚で、やっと一つの終着点が見えてきました。このタイミングでテレビ放送が始まるのは意義深いことです。ヤマト世代の方々が、あの時の記憶をよみがえらせるかのように「2202」に熱狂してくれています。テレビ放送は、その熱狂が何なのかということを次の世代に伝えるためにあると思っています。クライマックスへの盛り上がりと新たなヤマトファンへのアプローチを同時にできるのはとても意味があることだと思います。「ヤマト」に関わる一人のクルーとしてうれしいです。
鈴村さん 昔の「ヤマト」は劇場でムーブメントが起きたアニメ映画の一つの金字塔なので、「ヤマト」を象徴する劇場で上映されていることはすごく意味があることだと思います。ただ、それと同時にテレビでやっていた「ヤマト」を好きな方もたくさんいるので、テレビで人気が出て劇場につながった以前の「ヤマト」と逆のことをやっているのは面白いなと「2199」の時に思いました。今回も同じ形式なのかなと予想していたので、個人的には早くテレビ放送もやってほしいなと思っていました(笑い)。大きいムーブメントがテレビでも劇場でも起きる相乗効果が面白いですからね。あれ、小野君はテレビ放送があることを知らなかったの?
小野さん いつやるんだろう? と思っていました。
鈴村さん 確かに僕もいつやるかは知らなかった(笑い)。でも、よいタイミングですよね。劇場上映もまだ途中という時にテレビ放送が始まるのはすごいことだなと思います。
小野さん それにしても今回も思った以上に旅が長くなっているじゃないですか。「2199」の時も2クールを1年半から2年くらいかけて録(と)っているんですよね。
鈴村さん そんな収録の仕方をしているアニメはほとんどないよね。
小野さん ないですね。だから、テレビで毎週見られるようになるっていう感覚にどうしても慣れなくて(笑い)。
鈴村さん 劇場で上映することを想定して収録していますし、ご覧いただいた方は分かると思いますが、絵も緻密に描かれています。劇場で上映されるクオリティーのアニメがテレビで見られるのはすごいことだと思いますね。テレビシリーズを先にやって、そのご褒美的に劇場アニメ化っていうのが今までのお決まりのパターンだったので、僕が知る限りでは「2199」が始めたやり方です。その斬新な方法を見つけた「ヤマト」は、昔と変わらず常にパイオニアなんだろうなと思います。
鈴村さん (キーマン役の)神谷(浩史)君が入ってきたのはすごく劇的な変化で、現場の雰囲気が全く変わりました。
小野さん (神谷さんが演じる)キーマンは謎が多い役なので、(脚本の)福井(晴敏)さんや羽原(信義)監督とディスカッションを何度もして情報を得ていましたね。神谷さんは「これから何が起こるのか全部知りたい」とおっしゃっていたので、僕のアプローチとは真逆。それがすごく新鮮でした。
鈴村さん 僕も小野君と同じタイプで先のことを聞かず、脚本から読み解くのを大事にしています。ただ、その流れでご飯を食べに行きましょうとなると、なぜか行くのは福井さんと羽原監督と神谷君と僕の4人なんです(笑い)。
小野さん いいなあっていつも思っています(笑い)。
鈴村さん 小野君は主役だから収録後も取材などが入っていて行けないんですよ(笑い)。
鈴村さん アフレコではせりふが少ないので、隣にいる神谷君は「ワープマン」やら「ワープ要員」だの僕のことをちゃかしていますけど(笑い)。完成されたフィルムを見ると島は存在感がしっかりありますよ。あまり仕事をしていないのによいキャラクターを演じてしまって、申し訳ない気持ちになります(笑い)。
小野さん 鈴村さんが現場にいてくれるのは僕にとって大事な要素ですね。ベテランが勢ぞろいしているあの空間に一人ではいられないですから(笑い)。
鈴村さん 「2199」の時は青春群像劇だったけど「2202」は政治劇の要素が強い。ベテランに囲まれる率が高いよね。
小野さん ベテランの方々が現場にたくさんいる中、神谷さんにイジられる鈴村さんがいてくれるのは本当に助かります。ベテランの方としっかりお仕事をご一緒する機会がこれまであまりなかったので、自分にとっては新鮮でもあり緊張する現場です。鈴村さんと話している流れの中でベテランの方と気さくに会話することができるので、現場の雰囲気を上げてくれる人は鈴村さんだと思っています。おかげで(大塚)芳忠さんとも仲良くなれましたから(笑い)。役柄的にも島がいないと古代はきっとダメだと思います。見てくださる方に2人のせりふではないところの絆や信頼関係を感じ取っていただけるとうれしいです。
小野さん テレビ放送は週1の2クール、劇場での上映をその都度その都度楽しみにして待っていた人とはまた違ったテンポで見られるので、もしかしたらぜいたくな見方かもしれないですね。
鈴村さん 劇場ではポップコーンくらいしか食べられなかったと思いますけど、家ではお酒とつまみを楽しみながら見られますからね(笑い)。
小野さん パーティーしたいですね(笑い)。
鈴村さん 皆で「オレたちはヤマトクルーだ」なんて言って、佐渡先生ばりにお酒を飲みながら「ヤマト」を見るのがオススメです(笑い)。
鈴村さん 劇場に足を運べなかった方もたくさんいると思います。今回は、劇場で上映されたものと全く同じクオリティーのものがテレビで見られますので、ぜひ楽しんでいただきたいです。「2199」を見ていない方が「2202」から見ても、しっかりと理解できる作りになっています。その上で「2199」を見直すこともできますので、ぜひこの機会に「ヤマト」の世界にたっぷりと触れていただければと思います。
小野さん 皆さんお待たせいたしました。ついにテレビ放送が始まります。このクオリティーのアニメ作品を毎週テレビで見られる喜びは、感無量と言ってもいいですね。前作「2199」から続いてきた「2202」を今の時代にやっているのは、日本のテレビアニメの金字塔である「宇宙戦艦ヤマト」を次の世代に語り継いでいくという使命を担っているからだと思っています。このテレビ放送をきっかけにして、新たに「ヤマト」を知ってくださる方、また改めて「ヤマト」を好きになってくれる方がたくさんいると思います。この艦に乗る人を増やしていって次の世代に「ヤマト」が持っている普遍の魅力、愛を伝えていければと思っています。老若男女問わず家族皆さんで見て、「ヤマト」の素晴らしさに気付いていただけたらうれしいです。
「宇宙戦艦ヤマト2202」は「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編で、1978年に公開された「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」がモチーフ。全7章で、第1章「嚆矢(こうし)篇」は2017年2月に公開された。第6章「回生篇」が11月2日に劇場公開される。
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