注目映画紹介:「続・終物語」<物語>シリーズのアニメ最新作 暦が“あらゆることが反転”した世界へ

アニメ「続・終物語」の一場面 (C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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アニメ「続・終物語」の一場面 (C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 劇場アニメ「続・終物語」が、10日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかでイベント上映される。西尾維新さんの同名人気小説が原作。「<物語>シリーズ」らしいウイットに富んだ掛け合いやポップな映像はそのままに、高校を卒業したばかりの阿良々木暦の体験した不思議な物語が描かれる。

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 「<物語>シリーズ」は、阿良々木暦ら少年少女と怪異にまつわるドラマを描いた小説。「続・終物語」は、シリーズのファイナルシーズンの完結編として「終物語」のその後を描く。高校の卒業式の翌朝、暦は洗面台の鏡に映った自分自身に見詰められている感覚に陥る。暦が鏡に手を触れると、指先が鏡の中に沈み込んでいき、気付けば暦はあらゆることが反転した鏡の世界に迷い込んでしまっていた……。

 これまでの同シリーズと同じく、声優の神谷浩史さんが暦の声を演じ、斎藤千和さん、加藤英美里さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、堀江由衣さん、早見沙織さん、井上麻里奈さんらも出演。シャフトがアニメを制作する。

 待望の「<物語>シリーズ」最新作。通常のテレビアニメシリーズよりややメッセージ色が濃いと感じたが、テンポの良いストーリー展開は健在だ。随所に差し込まれる遊び心満載のパロディー描写もクスリと笑え、同シリーズを見ている満足感にどっぷり浸ることができた。

 声優陣の顔ぶれから分かるように、神谷さんが演じる暦をはじめ魅力あふれるおなじみのキャラクターたちが多数登場。各キャラの新しい一面を見ることができるのもファンにはうれしいポイントだ。(河鰭悠太郎/フリーライター)

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