タカラトミーの変形ロボット玩具「トランスフォーマー」とカシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」がコラボした「マスター オプティマスプライム レゾナントモード[G-SHOCK]」(2万9000円、税抜き・以下同)が12月8日に発売される。今年のG-SHOCK誕生35周年、来年のトランスフォーマー誕生35周年を記念した商品。G-SHOCKの台座がオプティマスプライムに変形する。台座にG-SHOCKを装着したまま、ロボットになるという複雑な変形機構を実現した。トランスフォーマーの前身・ダイアクロンから開発に携わってきたタカラトミーのボーイズ事業部の大野光仁さん、コラボを企画した同部の小野原大輔さんに、コンセプト、変形機構などについて聞いた。
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トランスフォーマーとG-SHOCKは共に30年以上にわたって愛されているロングセラーだ。コラボは初めてではなく、2017年にもコラボムービーが公開された。小野原さんは「トランスフォーマー、G-SHOCKは共に全世代がターゲット。似ているところもあるんです。G-SHOCKのデザインにはメカ感がありますし、うまく融合できるのでは?」と考え、企画したと話す。
今回のコラボ商品は、オプティマスプライムのキーカラー、赤と黒を配色したG-SHOCK「DW-6900」が付属する。精密機器のG-SHOCKを変形させるのは難しい。そこで、G-SHOCKの台座が変形するというコンセプトを考えたという。台座にG-SHOCKを装着したままロボットに変形し、ロボット形態では胸部にG-SHOCKが収まり、違和感の無いデザインに仕上げた。
大野さんは「G-SHOCKと合体すると、どうしてもずんぐりしたフォルムになってしまいそうでしたが、できるだけスマートにしたかった。ウエストを絞ったことでスマートに見えるようになりました。一方で、G-SHOCKの力強さ、タフさも表現したかった。G-SHOCKのデザインを意識して、透明パーツも使っています」と語る。
付属するG-SHOCKは「6900」というモデルだが、「5600」とも合体できる。大野さんは「ある程度、自由度のある変形を目指しました。胸部のパーツがG-SHOCKを包み込むように変形するので、もっと大きなモデルでも組み込むことができます」と話す。
タカラトミーが作り出すトランスフォーマーの変形機構は職人技だ。タフさを追求したG-SHOCKもまた職人の技術によって生まれた。まさに職人同士のコラボによってコラボ商品が誕生した。数々の変形機構を生み出してきた大野さんに「トランスフォーマーの変形機構はどのように生まれるのか?」と聞いてみると「核となる変形が頭に浮かんだら、パズルを組み立てる。後は突き進むんです」と語る。変形が頭に浮かぶ瞬間というのが、凡人には想像が難しいが、この発想力が斬新で複雑な変形機構を生んできたのだろう。
トランスフォーマーにはキャラクター、商品ごとにそれぞれのストーリーが用意されている。小野原さんは「楽しんでいただくためのストーリー、世界観なども大事。話し合いながら、必然性のあるストーリーを作っています」と話す。「マスター オプティマスプライム レゾナントモード」もまたオリジナルストーリーの動画が配信されている。トランスフォーマーは来年、誕生35周年を迎える。小野原さんは「驚き、感動のある企画を続けていきたい」と話し、今後の展開も期待される。
「マスター オプティマスプライム レゾナントモード[G-SHOCK]」は、 タカラトミーの公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」で19日から予約を受け付ける。G-SHOCKの付属しない「マスターオプティマスプライム」(1万6000円)も発売される。
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