名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
タカラトミーがハイターゲット向け新ホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」を今夏から展開することが話題になっている。タカラトミーはこれまで「トランスフォーマー」「ゾイド」「ダイアクロン」などのハイターゲット向け商品もあったが、これまでにない商品も展開していくという。タカラトミーの担当者に「T-SPARK」の狙いを聞いた。
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「T-SPARK」は、5月にツインメッセ静岡(静岡市駿河区)で開催された模型の展示会「第62回静岡ホビーショー」のタカラトミーのブースで発表された。ブースには、これまで見たことがないような商品が並んでいた。
新たな合金モデル「鋼鉄機神 アダマスマキナ」シリーズの第1弾として「トランスフォーマー」シリーズの「AMT-01 ロディマス」を展示。「超可動」「組み立てやすさ」「コレクション性」を高めたプラモデル「REALIZE MODEL」シリーズ「RMZ-01 ブレードライガー」「RMZ-02 ジェノザウラー」もお披露目された。
玩具「TOYRISE」シリーズの第1弾として「勇者エクスカイザー」のキングエクスカイザーもあった。「装甲騎兵ボトムズ」「勇者王ガオガイガー」「勇気爆発バーンブレイバーン」「Bビーダマン爆外伝」などの商品も並んでいた。新川洋司さんがフィギュアデザインを手掛けるアクションフィギュア「プロジェクトM(仮称)」、壽屋との協業企画となるプラモデル「メタモルバース」シリーズも発表された。
情報量が多すぎる……となるかもしれないが、一気に発表したことに、タカラトミーの“本気”を感じる。
「T-SPARKでは、ライフタイムバリューを高め、セグメントを拡大していこうとしています。これまでトランスフォーマー、ゾイド、ダイアクロンもあった中で、中長期的にホビー分野を拡大していきたい。子供向けと大人向けではアプローチが違いますし、切り分けることで、ターゲットをより明確にしていこうとしています。そこを打ち出すために、静岡ホビーショーでは大々的に発表させていただきました」
大人向けのホビー分野は、バンダイスピリッツ、グッドスマイルカンパニー、壽屋など多数のメーカーが展開しており、群雄割拠の様相を呈している。少子化の影響もあり、大人向け玩具に注力するメーカーもあり、ライバルも多いが、「ホビー分野のさらなる盛り上がりを」という思いで、新レーベルを展開していくという。
“タカラトミーらしさ”を生かしつつ、大人向けならではの“らしくなさ”にも挑戦していく。「鋼鉄機神 アダマスマキナ」シリーズの第1弾「AMT-01 ロディマス」を例にすれば分かりやすいかもしれない。子供向け玩具のような安全性が求められないこともあり、鋭利なパーツを使用し、ロディマスのデザインを大胆にアレンジした。
「デザインから“らしくなさ”を感じるかもしれません。海外コミックやアニメで“逆作画崩壊”などと言われるアレンジされたロディマスをイメージしています。“タカラ-トミーらしい”遊びのエッセンスも取り入れていて、変形します。手でしっかり遊んでいただけるような玩具を目指しました」
「TOYRISE」シリーズの第1弾の「勇者エクスカイザー」のキングエクスカイザーも“らしさ”を重視しつつ、アレンジを加えた。「勇者エクスカイザー」は、1990~91年に放送されたアニメで、タカラトミー(当時:タカラ)が玩具を展開していた。現在、大人向け玩具は他社からも発売されているが、「トランスフォーマー」などで培ってきた合体・変形の技術によって“らしい”遊びをできるようにした。
「アニメを再現するだけでなく、当時はなかった遊びをできるようにしています。合体・変形を楽しんでいただくことがコンセプトで、新たに基地モードに変形するギミックを追加し、遊びの幅を広げ、これまでにない玩具を目指しました」
「REALIZE MODEL」シリーズの「RMZ-01 ブレードライガー」「RMZ-02 ジェノザウラー」は、「ゾイド」でありながら、動力を備えていない。
「アニメの動きをイメージしたダイナミックな可動、ポージングの再現を重視しました。デザインは当時発売したキットやアニメの設定を基にしていて、過度にアレンジしていません。コレクションしていただきたいこともあり、価格を抑え、これまでの1/72スケールから1/100スケールに変更して少し小さくしています。既視感があるけど、新しさを感じていただけるはずです。ゾイド以外にもさまざまな作品を展開していく予定です」
「ゾイド」と言えば、壽屋との協業企画となるキャラクター可動プラキット「メタモルバース」シリーズも話題になっている。「ゾイド」以外にも「トランスフォーマー」なども展開していくことが発表されており、壽屋と協業することで「新しいアプローチをしていく」という。
担当者は「まだまださまざまなアプローチをしていきたい」と話しており、想像していなかったような商品が続々と登場していくかもしれない。タカラトミーの“本気”に期待が高まる。
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