決算!忠臣蔵:堤真一&岡村隆史で忠臣蔵“仰天秘話”を映画化 関西弁でのかけ合いも

映画「決算!忠臣蔵」に出演する堤真一さん(左)と岡村隆史さん
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映画「決算!忠臣蔵」に出演する堤真一さん(左)と岡村隆史さん

 俳優の堤真一さんが、映画「決算!忠臣蔵」(中村義洋監督)で主演を務めることが14日、明らかになった。お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが出演することも発表された。堤さんは赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助を、岡村さんは勘定方・矢頭長助(やとう・ちょうすけ)を演じる。堤さんは「面白いだけではなく繊細な一面もお持ちの岡村さんと一緒に、関西弁で誰も見たことのない『忠臣蔵』を皆さまにお届けいたします」とコメントしている。映画「殿、利息でござる!」や「忍びの国」などの中村監督が脚本と監督を担当。2019年冬に公開。

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 山本博文・東京大学大学院教授の新書「『忠臣蔵』の決算書」(新潮新書)が原作。江戸城・松の廊下で人傷騒ぎを起こし、その責任で切腹させられた赤穂藩君主・浅野内匠頭の仇討ち(あだうち)をするため、浪士となった47人の藩士たちが立ち上がり、宿敵・吉良上野介に仇討ちにした「忠臣蔵」。映画ではその裏にあった“仰天秘話”を描く。

 清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、賄賂まみれだった吉良上野介の態度に据え兼ね、斬りかかる。通常であればけんか両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、浅野家のお取りつぶしと、内匠頭の即日切腹。突然藩主を亡くし、お家断絶となり、赤穂藩士たちは路頭に迷う。筆頭家老・大石内蔵助(堤さん)は、嘆く暇もなく、ワーキングプアな勘定方・矢頭長助(岡村さん)の力を借り、リストラに励む日々。その努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は断たれるが、それでも大石内蔵助は一向に討入る様子がない。

 一方、江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる、吉良上野介への仇討ちを超熱望。しかし討入りするにも予算が必要で、その上限は8400万円。討入るのか討入らないのか、迷っているうちに予算はどんどん減っていく。でも世間の雰囲気的に仇討ちしないと絶対にまずい。予算の都合で、チャンスは一回。果たして彼らは予算内で、一大プロジェクト「仇討ち」をすることができるのか……というストーリー。

 ◇堤真一さんのコメント

 映画では初めての「忠臣蔵」、そして「大石内蔵助」役に挑みます。

 中村義洋監督とは初めてですが、お話をいただき、あまりにも面白い脚本ですぐお受けすることにしました。

 誰もが知る有名な物語ではありますが、立場によって見方は変わり、あの時代に命を懸けて忠義を尽くしただけの話ではなかったのです。

 面白いだけではなく繊細な一面もお持ちの岡村さんと一緒に、関西弁で、誰も見たことのない「忠臣蔵」を皆さまにお届けいたします。ご期待ください。

 ◇岡村隆史さんのコメント

 また映画に出たいとずっと思っていました。

 普段はなかなかお会いできない役者の皆さんとご一緒する、緊張感のあるプロフェッショナルな現場が好きです。

 今回僕が演じるのは、貧乏なそろばん侍。

 減量し、小4でやめてしまった嫌いなそろばんも頑張ります!

 なので、2020年の日本アカデミー賞では僕に、スピーチのリベンジをさせてください。

 応援よろしくお願いします!

 ◇中村義洋監督のコメント

 まさか自分が忠臣蔵を!? というのが最初にお話をいただいた時に思った率直なところです。かつて作られてきた映画、ドラマなど、あまたの「忠臣蔵」(300本!?)の名に恥じぬよう、と思うとあまりのプレッシャーに脚本が一文字も書けなくなってしまったので、決して構えず、極力軽やかに、と心がけていたら、いつのまにか赤穂浪士は関西弁になり、「それ、なんぼ?」が口癖になった大石内蔵助をあの手この手で困らせることに夢中になっておりました。撮影に入っても堤さんと岡村さん演じる赤穂藩経理担当の面々を困らせ、追い込み、右往左往させていきたいと思います。これまで忠臣蔵モノをご覧になってこられた方々も、そうではない皆様も、そんな赤穂浪士を「はよ討入らんかい!」とツッコミながら応援していただけたらうれしいです。

 ◇池田史嗣プロデューサーのコメント

 今も昔も、予算は大事。誰もが知る忠臣蔵の、誰も知らないお金の話を良質なコメディーとして描けるのは「殿、利息でござる!」でご一緒した中村義洋監督しかいないと思い立ち、そのオファーに応えてくれた監督が自ら書き上げた面白過ぎる脚本のもと、堤真一さん、岡村隆史さんという理想的な芸達者お二人がそろいました。共に関西出身の2人による凸凹コンビぶりは爆笑必至。女好きでボンボン育ちの大石内蔵助、ワーキングプアで神経質な矢頭長助。全くキャラの違う2人の丁々発止のかけ合いが、この作品の肝になります。このチームなら、新しい国民的エンターテイメントとして“誰も見たことがない忠臣蔵“を皆様にお届けできるはず。どうぞご期待くださいませ。

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