昨年7月に公開された映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい(キミスイ)」で脚光を浴び、今年は主演を務めた深夜ドラマ「賭ケグルイ」(MBS・TBSほか)などが話題を呼んだ女優の浜辺美波さん(18)。3月の「第41回日本アカデミー賞」では「キミスイ」での演技が高く評価され新人俳優賞に選ばれるなど、高校卒業を前に今や10代女優のトップに上り詰めたと言っても過言ではないだろう。そんな浜辺さんの2018年を語る上で欠かせないのが、出演が相次いだ「CM」。味の素「Cook Do」にロッテ「ガーナチョコレート」、NTTドコモとその数は10社(ウェブ含む)にも達した浜辺さんのCMでの活躍ぶりを振り返ってみた。
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浜辺さんは今年、次々と企業や商品の新CMキャラクターに抜てき。味の素「Cook Do」では竹内涼真さん、ロッテ「ガーナチョコレート」では山田杏奈さんと久間田琳加さん、「NTTドコモ」では星野源さん、新田真剣佑さん、長谷川博己さんと共演を果たした。
中でもロッテ「ガーナチョコレート」は、土屋太鳳さん、広瀬すずさん、松井愛莉さんに代わる、新たな“ガーナ3人娘”の一人ということで注目度は高く、浜辺さんも「事務所の先輩でもある長澤まさみさんが以前、キャラクターを務めていて、すてきだなって思って見ていたので、後に続けた気がしてうれしくて」と笑顔で明かしている。
そんな浜辺さんの名前と顔を、さらにお茶の間に浸透させたのが、9月からスタートした「NTTドコモ」の新CM「星プロ」シリーズ。CMはさまざまなキャラクターが集まる世界“キャラまち”を舞台に、いまいち人気のないキャラクターと彼らを何とか人気者にしたいと思うプロデューサーが一緒に夢を追いかける物語が展開。
浜辺さんはピンクのモンスター系キャラ「モンジュウロウ」役を担当し、ツノ付きのファーの帽子にざっくりニットというキュートな衣装も話題となっていた。
衣装といえば、アルバイト求人情報サービス「an」のCMで浜辺さんは、15秒の間で書店やコンビニ店員、着ぐるみ、ウエートレスなどに“七変化”。マンガやアニメが人気の「ポプテピピック」のポプ子とピピ美と並んでダンスを披露し、視聴者から「可愛すぎる」との声が上がった。
一方、音楽配信サービス「LINE MUSIC」では、3人組バンド「MONGOL800」の楽曲「小さな恋のうた」を熱唱。「歌うことは、どちらかというと苦手だった」という浜辺さんは、「今回は大きな声で歌ってみて、想像以上に気持ちが良かったです。CMで歌っている『小さな恋のうた』は、中学生の吹奏楽部時代にずっと吹いていたので、すごく思い入れのある曲で、この楽曲だと知ったときは、運命を感じました」と振り返っていたが、制服姿や背景の桜から「キミスイ」を連想するファンも少なくはなかったようだ。
そのほか今年は、「三井ショッピングパーク ららぽーと」「JA共済」「北國新聞」などのCMにも起用された浜辺さん。女優業に目を向ければ、映画化やドラマ2期が発表されている「賭ケグルイ」の蛇喰(じゃばみ)夢子役で視聴者に大きなインパクトを与えると、日本テレビ系の連続ドラマ「崖っぷちホテル!」や、「キミスイ」の月川翔監督がメガホンをとった映画「となりの怪物くん」「センセイ君主」にも出演。
先週、最終回を迎えた連続ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)では、スペシャルゲストとして登場した第8話(2日放送)の“聖子ちゃんカット”姿がSNSで大反響を呼び、「超絶可愛い!」「可愛さが段違い」「めちゃ女神」と絶賛された。
みずみずしさと透明感を併せ持つ正統派の美少女ながら、そこにとどまろうとしない多彩な表情やキャラクターを作品ごとに見せてくれるのも浜辺さんの魅力。男性はもちろん、女性の支持も高く、やっかみの声もほとんど聞こえてこない。CM起用の多さは、世代や性別を問わない、この「好感度の高さの表れ」と言えるのではないだろうか。
演技力や表現の幅は同世代では頭一つ抜け、「声がいい」という意見も実はとても多い浜辺さん。CM含めて引く手あまたになるのは必然といったところ。この活躍はまだまだ続きそうだ。