2018年も映画やドラマなど話題作への出演が続いた女優の橋本環奈さん。昨年ヒットした福田雄一監督の実写映画「銀魂」の続編「銀魂2 掟は破るためにこそある」で神楽役を続投。連続ドラマ「今日から俺は!!」にも出演し、福田組常連としてコメディエンヌの実力を発揮した。コメディーだけでなく、連続ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」では嫉妬ゆえに暴走していく女性を演じ、新境地を見せた。また、1年で“クビ”となってしまったものの、バラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!」(ゴチバトル)の新メンバーとなったことも話題に。快進撃となった2018年の橋本さんの活動を振り返る。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
映画「銀魂」の神楽役によりコメディエンヌのイメージも強い橋本さんだが、今年1月期に放送された人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さん主演の連続ドラマ「FINAL CUT」では、恋心から次第に暴走し狂気の表情も見せていく女性・小河原若葉を演じ、注目を集めた。橋本さん自身も、天真爛漫(てんしんらんまん)から変貌していく役どころに「すごく発見の多い役でした」と振り返った。
同じく1月には、「ぐるナイ」ゴチバトルの新メンバーに史上最年少で就任。就任当初、自身を負けず嫌いという橋本さんは「とにかく1年で早々にクビにならないように頑張ります」とコメントしていたが、残念ながら先日の放送で“クビ”が決定。SNSでは「毎週、あの環奈ちゃんの笑顔に癒やされた」「悲しい」「もっと見たかった」といった声があがり、この1年で演技だけにとどまらない魅力をお茶の間に示した。
8月に公開された映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」では、“鼻ほじ”シーンが話題となった前作以上に振り切った演技を披露。主演の小栗旬さんは、しゃくれを作るシーンを挙げて「環奈は職人のようなんですよ」とコメント。共演の菅田将暉さんも「神楽役はパイオニアだと思う。これができる人いないもん」と語っている。橋本さんは、同作のイベントで自身の髪を染めて挑んでいるという神楽役に対し、「(映画第3弾があれば)私の頭皮は結構やばくなるなと思う」と心配しつつも「でも、ぜひとも3でまた新しい話をやりたいなと思います」と意欲を見せた。
10月からは、西森博之さんの人気ヤンキーマンガを福田監督が実写化した連続ドラマ「今日から俺は!!」に出演した。“女番長”早川京子を演じ、45秒以上に及ぶ“白目”などの変顔、伊藤健太郎さん演じる伊藤を前にした時の“ぶりっ子”で存在感を発揮。SNSでは、その全力の演技に「可愛いのに振り切った演技最高。原型崩れる変顔、尊敬すらする」「橋本環奈ちゃんの変顔世界一可愛い」などと絶賛の声も見られた。
ドラマの高明希プロデューサーは、福田監督も橋本さんを「職人」と呼んでいると明かし、「演出家の意図をくみ、形にできる能力」に驚かされたと語っている。
数々の出演作で話題を集めてきた橋本さんだが、19年2月から配信されるインターネットテレビ局「AbemaTV」のオリジナル連続ドラマ「1ページの恋」では、ついに連ドラ初主演を果たす。さらに、23日に大々的に出演が発表されたばかりの「十二人の死にたい子どもたち」(堤幸彦監督、19年1月25日公開)、人気マンガが原作の「キングダム」(佐藤信介監督、2019年4月19日公開)と大作への出演が続く。
「1ページの恋」は、橋本さん演じる主人公・水瀬あかりが「忘れられない初恋の彼」「いつも側にいる幼なじみの彼」「刺激的な大人の彼」というタイプの全く異なる3人の男性と繰り広げる“究極の片思いラブストーリー”が描かれる。橋本さんは「きっと誰にでも通じるキュンキュンするところをドラマを通してぜひ感じてもらいたいです」と語っており、胸キュンシーンも話題となりそうだ。
「キングダム」では、山崎賢人さん演じる信、吉沢亮さん演じるエイ政と行動を共にする山民族末裔(まつえい)の河了貂(かりょうてん)役にショートカット姿で挑む。「十二人の死にたい子どもたち」では、その存在が謎に包まれていた“4番”を演じることが発表された。自らを“大人たちに作られた虚像”であると信じ葛藤を抱える人気女優という役柄で、劇中では笑顔を“封印”するという。全く違う役柄で、どのような新たな魅力を見せてくれるのか……。来年20歳を迎える橋本さんのさらなる飛躍に期待したい。