女優の志田未来さんが17日からスタートする連続ドラマ「ハケン占い師アタル」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演する。杉咲花さん演じる主人公・的場中(=アタル)が派遣社員として働くイベント会社の社員で優柔不断な神田和実役だが、自身は「正直、正反対の性格だと思っています。私は白黒はっきりさせるタイプ」という志田さん。自らの出世作ともいえる連続ドラマ「女王の教室」(日本テレビ系、2005年)も執筆した遊川和彦さんが脚本だけでなく 初めて連ドラの演出も手掛ける今作について話を聞いた。
ウナギノボリ
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◇「微妙なバランスを意識」 遊川和彦から初日に…
今作は、イベント会社「シンシアイベンツ」が舞台で、杉咲さん演じるアタルが、他人の悩みや原風景などを見る特殊能力を駆使して、周囲の正社員が抱える悩みを根本から解決していくコメディーだ。
志田さんが演じる神田和実は、「女王の教室」での役名・神田和美と漢字一文字違い。イベント会社「シンシアイベンツ」制作Dチームで、社会人経験のないアタルの教育係となる入社3年目の正社員。丁寧な仕事をしたいと思っているが、自分の選択に自信がなく、常に緊張し、内心ビクビクしている。司法浪人中の同棲(どうせい)相手はいるものの、誰にも言えない悩みを抱え、ひとりで苦しんでいる。初回ではそんな神田の悩みを、アタルが解決していく。
自身の役どころについて「物事に対して、決断ができない女の子でとても優柔不断です。『ですよね』が口癖なので、人に合わせてしまうところがある」と説明するが、志田さん自身は「白黒はっきりさせるタイプ」。「演じる上で、おどおどしているのが、わざとらしく見えないように、でも、ちょっと大げさっていう微妙なバランスを意識しています」と明かす。
「もともと動きが派手というか、実在したらちょっとイラッとしてしまうような子なので、そこが愛嬌(あいきょう)に見えたらいいな」と語る。大げさにというのは遊川さんからの演技指導だったそうで、「初日に演じていたときに、『もう少しオーバーに』と遊川さんがおっしゃっていたので、そこを意識しています」と明かす。
今作は「平成最後の新“働き方改革”」というテーマを掲げる“お仕事ドラマ”。志田さんも「コメディー作品ですが、その中に背中をポンと押してくれるような大切なメッセージが込められています。働くのが楽しくなるような作品」と話す。
子役出身の志田さんは「私は6歳のころからお仕事をしているので、お仕事が日常生活にあって当たり前なので、意識していることはないですね。逆に『なくなったらどうなるんだろう』って不安かもしれないです」と笑い、「(役に入る上での)ルーティンとかもないですが、現場に行くと役衣装やメークをさせてもらって、自然と気持ちが近づいていくっていうのはありますね」と明かす。
自身の10年後について聞くと、「6歳から続けてこられたのも、周りの方のおかげだと思っているので、恩返しできたら。でも、こういう女優さんになりたいっていうのはないです。いただいた役を丁寧に演じたい。年相応の役を(笑い)、無理せずやっていきたいです」と話していた。
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