稲垣吾郎さんが1日、名古屋市内で主演映画「半世界」(阪本順治監督、15日公開)の舞台あいさつに登場した。稲垣さんが「名古屋はコンサートで来ていたんですが、映画では初めてかも」と語ると、客席のファンから「おしん!」と過去の出演作で来たことを指摘する声が飛び、稲垣さんは苦笑い。「言わなきゃ誰も気づかないのに……」とジョークを飛ばして笑わせるなど“ゆるトーク”を繰り広げた。
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稲垣さんは「『おしん』って何ですかね。あ、映画ね」と天然発言。自ら「おしんの時に来た映画館にまた来られて……」とジョークでかぶせると、またしてもこの映画館ではないと観客から突っ込まれ、「なんで僕以上に知っているの……」とぼやき、ファンとの交流を楽しんだ。また急にせき込んだかと思うと「(直前に食べた)ポップコーンが喉に詰まって……。監督とパリパリ食べていて。僕は白い方が好きなんですけど、キャラメルの方もおいしいですよね」と“自由”な発言で観客を和ませた。
他にも遅れてきた観客に「走っている方がいらっしゃいますね。今いらしたんでしょうか。いらっしゃいませ」と声をかけたり、「映画の『十三人の刺客』の撮影で京都に行くときに、電車が止まってしまって名古屋で2時間ぐらい(滞在した)。そのときに駅周辺とか、結構見に行きました」と思い出話を語ったりとリップサービス。阪本監督から「映画の話をしましょうか」と突っ込まれる一幕もあった。
この日は、観客による写真撮影も許可され、稲垣さんは「自分用ではなく、ちゃんと(SNSなどで)拡散して」とお願いもしていた。映画について「再スタートして1作目の主演映画なので僕にとって忘れられない作品。皆さんにとっても一生心に残るすてきな作品になると思う。この映画を半世界から全世界まで広げていけたら」と語った。
映画は、阪本監督が脚本も担当した完全オリジナル作。山中の炭焼き窯で備長炭を作って生計を立てている高村紘(稲垣さん)の元に、中学からの旧友で元自衛官の瑛介(長谷川博己さん)がやってくる。仕事にかまけて家のことをしてこなかった紘は、瑛介ともう一人の同級生・光彦(渋川清彦さん)の言葉から仕事と家族に真剣に向き合おうと決意するが……というストーリー。
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