アニメ質問状:「盾の勇者の成り上がり」 ぶれない男を描く 2クールで見応えのあるアニメに

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テレビアニメ「盾の勇者の成り上がり」のビジュアル(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、 小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルが原作のテレビアニメ「盾の勇者の成り上がり」です。KADOKAWAの田村淳一郎プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

 --作品の概要と魅力は?

 「小説家になろう」で長い間連載され、高い人気を博して書籍化、コミカライズとメディア展開されてきた人気小説を原作としたアニメです。主人公の岩谷尚文が、とあることがきっかけでメルロマルクという国がある異世界に召喚されます。そこでは勇者として召喚されたはずなのに、冤罪(えんざい)にかけられ、何も分からない異世界においていきなりつらい状況に陥れられるところから物語は始まります。そこでくじけることなく、歯を食いしばってゼロから自分が奪われた名誉や地位を再び奪い返し成り上がっていくという作品です。

 本作の尚文は勇者ではあるのですが、ほかの勇者と比べてそれほど強くもなく、冷遇されるという立場ではあるのですが、腐ることなく自分に課せられた使命を懸命に果たそうとしていく姿が魅力的な物語だと思います。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 尚文は、最初は自分の知らないところで画策された陰謀によって、勝手に召喚されたにもかかわらず、異世界という不案内な場所でひたすら冷遇されます。特に物語が始まってからすぐに冤罪にかけられてしまうため、最初に見られた視聴者の皆さんへのストレスも結構なものがあるだろうなという予測はありました。

 そこで、初回をなんとか1時間枠で調整できないかを放送の大分前から調整しておりまして、今回の1時間スペシャルでの放送にこぎ着けることができました。第1話の最後に出てくる奴隷の亜人の少女・ラフタリアとの出会いが尚文の運命に大きな影響を与えるものになるのですが、それと同時に希望も見えてくるというところですので、そこまではなんとか放送したいと思っていました。

 ジャンルとして確立されてきた異世界作品ではありますが、スタートの段階のハードさは他作品と比べてもつらい要素が多いので、次の第2話を見ていただくためにもここはなんとか頑張ろうとスタッフと話して進めました。

 また、尚文は冤罪前と後とで性格がガラリと変わってしまい、つらい目に遭った分、人も信用しなくなり怒りとむなしさに包まれてしまうのですが、そのような状況にもかかわらず、なぜ病んだ奴隷の少女を引き取ったのか、本人すら意識していない尚文本来の変わらない優しさみたいなものが第2話では表現されていると思います。そんな、尚文の怒りだけではない人間的な性格も含めてその成長を楽しんでもらえればと思います。とにかく、ぶれない男という側面をしっかりアニメで描きたいと監督やスタッフとも話しておりまして、そんな尚文とその仲間たちの絆が深まっていくロードムービーとしても楽しんでいただけるのではないかと思います。

 普通であれば、もっとすねてもおかしくないような状況にもかかわらず、折れない男、自分を見失わない尚文という男の生き方を視聴者の皆さんに共感してもらえれば、ということを心がけました。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 戦闘シーンも多く、キャラクターの頭身も高めでシリアスなシーンが多い作品なので、そういったことがしっかりと表現できるように作画をキネマシトラスさんに頑張っていただいていることに対して非常に感謝していますし、尊敬しています。ドラマの構成も阿保孝雄監督とシリーズ構成の小柳啓伍さんを中心に2クールにわたって見応えのあるものに仕上げてもらったと思います。

 また、オープニングとエンディング自体も曲が非常によかったのですが、オープニングのコンテを見た時にこんなに動かしてるのか!と、思いました。それにかつドラマ性も盛り込まれていたのがうれしかったです。エンディングも物悲しさと希望が表現されて、ちょっと懐かしさを覚えるので、グッときましたね。

 大変だったことはそれらを作る上での労力と時間の管理でしたが、それはこれからもう少し続くかなということです(笑い)。

 --今後の見どころを教えてください。

 尚文、ラフタリア、フィーロという3人がそろい、さらに登場するキャラクターが増えてきて展開も複雑になってきます。チームワークは回を追うごとによくなってくる3人ですので、戦闘シーンも含めてご期待ください。勇者というより商人としての才覚があるんじゃないかという尚文ですが、しっかりと勇者していきますので!

 --ファンへ一言お願いします

 原作の見応えのある物語を、さらに映像として皆さんに楽しんでいただけるように頑張っておりますので、これからも2クール分じっくりとお楽しみください! 尚文が徐々に人々に行動によって信頼を得ていく様は、きっと皆さんにも楽しさと勇気を与えてくれると思います。

KADOKAWAアニメ事業局アニメ企画部 アニメ企画第一開発課 プロデューサー 田村淳一郎

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