特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの劇場版をリバイバル上映する「平成仮面ライダー映画リバイバル上映会イベント」が16日、渋谷TOEI(東京都渋谷区)で行われた。イベントは、“平成仮面ライダー映画”の中からアンケートで選ばれた「もう一度スクリーンで観たい映画」と「みんなで応援したい映画」の1位の作品を上映するもので、この日は「みんなで応援したい映画」1位に選ばれた2010年公開の「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」を上映。上映後の舞台あいさつには、同作の坂本浩一監督、脚本を担当した三条陸さん、塚田英明プロデューサーが登場し、当時の撮影秘話などを語った。
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塚田プロデューサーは、公開時を振り返りつつ、特撮ドラマ「仮面ライダーW」がデビュー作でフィリップ役を演じた俳優の菅田将暉さんについて触れ、「『今度の映画はフィリップの方がメインでいきます』と言ったときは、ちょっと(周囲が)ざわつきましたよね。(でも)見事に大役を果たしてくれて……よかったなと思います」と感慨深げに語った。
坂本監督は「菅田君が初めて(した)泣き芝居というか、今ではマスターですけど(笑い)、当時は泣く芝居、初めてだったんですよ。どう感情を持っていくか分からなかったりとか、そういうところもあったりしながら、わいわいコミュニケーションを取りながら作った記憶がありますね」と当時を振り返った。
またこの日のリバイバル上映の熱気を受け、三条さんは「いつ『(仮面ライダー)W』が出ても必ず皆さんに迎えていただけるのはすごいことだなと。変わらぬ熱量を感じております」と感激の様子で、坂本監督は「『W』が10周年ということは、僕が日本に来てから10周年なんです。なので、ぜひ何かこう、新作の『W』のオファーを……」と新作への意欲を示し、集まった観客を沸かせていた。
「仮面ライダーW」は風車が回る風の町「風都」を舞台に、私立探偵の左翔太郎(桐山漣さん)とフィリップ(菅田さん)が同時にベルトを装着すると、合体して「仮面ライダーW」に変身し、怪人との戦いを繰り広げる。映画は、風都に突然、AからZの次世代ガイアメモリがばらまかれ、凶悪な犯罪者たちが現れる。巨大な陰謀が渦巻く中、衝撃の事実が明かされ、風都と仮面ライダーを最大の危機が襲う……という物語。
「もう一度スクリーンで観たい映画」1位には、03年公開の「劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」(田崎竜太監督)が選ばれた。
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