若手映画作家育成プロジェクト2018:次世代を担う映画監督の5作品が東阪名で上映へ 3月2日から

「くもり ときどき 晴れ」のビジュアル(C)2019 VIPO
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「くもり ときどき 晴れ」のビジュアル(C)2019 VIPO

 「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督や「嘘を愛する女」の中江和仁監督らを輩出した、次世代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指すプロジェクト「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」による2018年度の作品が完成し、3月2日から東京、名古屋、大阪で順次、上映される。

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 上映されるのは板橋基之監督による「くもり ときどき 晴れ」、岡本未樹子監督による「はずれ家族のサーヤ」、川上信也監督による「最後の審判」、眞田康平監督による「サヨナラ家族」、山元環監督による「うちうちの面達(つらたち)は。」の5作品。いずれも約30分。

 このほど、名古屋市内で5人の監督が会見し、作品の題材や今後の活動などを語った。5人の中で最年少となる26歳の山元監督は、俳優の田口浩正さんや女優の濱田マリさんが出演し、映画制作プロダクションのスタッフと一緒に行った映画制作について「プロの方々とイメージを共有していくことが難しかった。言いたいことを伝える方法が見つからず、プレッシャーを感じることもありました」と振り返った。また「次は全然違うことをして、新しい発見を期待して映画を作っていきたい」と題材やジャンルにこだわらずに作品作りをしたいと意欲を見せた。

 同プロジェクトは、映像産業振興機構が、文化庁から委託を受け、06年度にスタートした。若手映画作家を対象に、本格的な映像制作技術と作家性を磨くためのワークショップや、プロの映画制作スタッフの協力による実地研修、作品発表の場を提供している。18年度は約80人の応募者の中から、15人がワークショップに参加し、選ばれた5人が35ミリフィルムで短編映画を制作した。

 上映は、東京の有楽町スバル座で3月2~8日、名古屋のミッドランドスクエア シネマ2で同8~14日、大阪のシネ・リーブル梅田で同16~21日。

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