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あなたの身の回りで起こった騒動は何?
7月14日(月)放送分
声優の朴ロ美さんが、動画配信サービス「Hulu(フールー)」で配信中の英ドラマ「ドクター・フー」で、13代目の主人公にして初の女性ドクターの日本語吹き替えを担当している。ドラマは、1960年代から続く人気のSFファンタジーシリーズで、2006年にリニューアルされ、今作がシーズン11となる。朴さんに、出演決定時の心境や海外作品の吹き替え、最近の声優の活躍について聞いた。
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今作のオファーを聞いた時の心境を、朴さんは「(タイトルに)ドクターと付いていたので興味が湧き、フーって何だろうとか、ネーミング自体に興味がそそられました」と明かし、「(本シリーズを)それまでやられていた方々のお名前もお伺いして、すごくすてきな作品にチャレンジさせていただけるということで、ワクドキしていました」と振り返る。
シーズン11以前のドクター役は男性だったが、初めての女性ドクターであることについて、「(○○初などは)考えないようにするタイプ。考え過ぎると怖くなっちゃったりとか、いらない力が働きそうで嫌なんです。あまり考え過ぎず、いつもと変わらなく楽しんでやることを意識して臨もうと思っています」と自然体を強調するも、「よく『お前の心臓には毛が生えている』って人から言われるんですけど、こんな小心者を捕まえて何を言っているんだろうって思うんですよね」と笑う。
今作はSF作品だが、日常を描いた作品と非現実の作品では、「日常の方が難しいといえば難しいですし、非現実も(世界観を)理解するまでに時間がかかる。どっちもどっちですが、使うところが違う感じはあります」と言い、「『ドクター・フー』は、(ドクターと付くタイトルから)刑事ものとか医療ものと勘違いしちゃったみたいで、まさかSFでくるとは思わなかったのでびっくりしました」と語る。
奇抜な設定も人気の理由の一つである今作の中でも、朴さんが吹き替えを担当する女性ドクターは早口でまくし立てるのが特徴的だ。「彼女(ドクターを演じるジョディ・ウィッテカーさん)自身が乗りに乗ってやっていて、(過去作を)すごく見て研究されたのが伝わってきたので、そこに自分の味をどうやって加えようみたいな」と切り出し、「全身全霊で楽しんで演じているのがすごく分かり、迷いが女優さんにないので、私自身もあまり考えることなく彼女に没頭できるというか、迷いなく彼女と一緒に呼吸していけるなというところはあります」と役作りについて説明する。
13代目のドクターは、12代目ドクター(ピーター・キャパルディさん)が生命の危機に陥った際、年老いた男性から若い女性の姿に変化して生まれ変わったというキャラクターだが、「1話目は男性から女性に転生したばかりだから、ディレクターの方と『1話の言葉遣いは女性っぽい言葉を一切省いてやってみましょう』と話しました」と明かす。続けて、「彼女自身がユニセックスに演じている部分があると思うので、あまりそんなに考えることもなくできました」とウィッテカーさんの演技に感謝する。
これまで「∀ガンダム」や「鋼の錬金術師」など数々のアニメ作品に出演してきた朴さんだが、海外ドラマの吹き替えについて、「人物が演じているので、その女優さんとの呼吸合わせが吹き替えのポイント」と持論を述べ、今作では、「ジョディさんが本当に全身で(ドクター役を)やっているので、その呼吸に自ら飛び込んでいけば」と感じたという。
呼吸を合わせる際は、「すごく呼吸していたり、ブレスのタイミングが独特だったり、思わぬところで間をとっていたりとか、自分の呼吸と合わなくて苦しいときもあります。どこを自分で我慢すればいいのかなど、(合わせるのに)ちょっと時間がかかるときも」と打ち明ける。
合わせるためのコツがあるとしたら? 「私も知りたい」と話す朴さんは、「アニメの場合は耳(にヘッドホン)を付けることもなく自分でやれるけれど、吹き替えは耳を付けて声を聞き、SEなども全部聞く。ともすると、やった気になっちゃうところが怖い」といい、「例えばカラオケみたいに、うまい人が歌っているのに合わせて歌って、歌えている気になっちゃうみたいな、そんな感覚に陥ることもあるんじゃないかなって」と苦労を口にするも、「女優さんの呼吸に合わせるというのが、難しくもあり楽しくもある」と吹き替えのやりがいを語る。
近年、ベテランや若手問わず声優の活躍が目立つが、そんな現象について、「私は、役者さんが声の仕事をするという流れが少し残っているころから始めた気がするので、(現状は)面白いなと思います」と朴さんは切り出し、「昔は声優になるより役者になりたいという方が多かったのが、今は声優になりたいという人が多くなっている現象は面白い。これからどんどん声優に若い人が多くなると、どうなっていくんだろうって、すごく不思議だし面白い」と感じているという。
朴さんは今、怪談物などを体感型朗読劇という形でプロデュースおよび演出しているが、「声優さんに出てもらうのですが、やっぱりすごい。こんな声でこんなせりふで、こんなにイマジネーションさせるって、すごい職業」と同業者をたたえ、「なんて言っていいか分からないですけど、(声優を)フィーチャーしてくれてありがとうって思います」とファンに感謝する。
声優業だけでなく女優として舞台やミュージカルに出演することもある朴さんは、「声だけの表現はすごく難しい。体を使うよりもいろいろイメージしなきゃいけないし、隣の人に言っていたり、下や上に向かって言うなど、距離(や方向)で芝居が変わるから、そういうことを瞬時に使える感覚を持っていないと声の仕事は難しい」と声優業の難しさを指摘する。
そんな中、自身は「舞台では相手の目を見たり、体に触れたりすると、マインドが動いて自分自身が変化する。相手をものすごく感じると、せりふが出てくる。私は不器用な人間なので、そういうこともやりつつ、そこで培った感覚を声のお仕事に生かすなど、両方してないとだめ」という。「声(の仕事)だけをやっていて、その感覚を使える人は本当にすごい。どんな想像力を持っているのかな……」と尊敬の念を口にする。
朴さんが初めてはまったポップカルチャーは「プラモデル」。そのきっかけは「父が船の設計士で、(子どものころ)いつもデパートに行くと、プラモデルを買ってもらっていました」といい、「最終的にはジオラマも作ったりしました。その前は父に言われるままに買った飛行機とか船とか(を作ったり)、宇宙戦艦ヤマトも作りました。ペンチで切って、ヤスリで削って、楊枝でボンド付けしてとか、よくやっていました。小学生ぐらいですね」と振り返る。
最近では「作りたいなって思うんですけど……」と、なかなかプラモデル製作に時間を割けない状態だと話す朴さんだが、「前に『∀ガンダム』という作品に出演したときにプラモデルをいただき、『久しぶり!』と思って墨入れから」と笑顔を見せ、「そのころは墨入れペンがあったのですが、あまり上手に使えず、なんか筆の方がよかったなと思いながら作りました」と語る。
また、朴さんに「10年後の自分」を想像してもらうと、「まったく先を考えないで生きているので(笑い)。どうなっているんだろう。たいがい想像通りにはいかない人生なので考えてもしょうがないかもしれない」と言いつつも、「何かしら表現しているといいな」と思いをはせる。
ドクターが女性に転身したことにちなみ、「もう一度人生をやり直すなら……」と最後に質問すると、「もうやり直したくない。ここまでやっと生きてきているので、またリセットして一からとか面倒です(笑い)。このままでいいです」と笑った。
「ドクター・フー」シーズン11は動画配信サイト「Hulu」で配信中。毎週金曜に新エピソードが追加される。全11話。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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2025年07月16日 00:00時点
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