古川登志夫:テレビアニメ「からくりサーカス」で1人4役 「持てる演技力のマックスで立ち向かう」

アニメ「からくりサーカス」で1人4役に挑戦した古川登志夫さん
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アニメ「からくりサーカス」で1人4役に挑戦した古川登志夫さん

 声優の古川登志夫さんが、テレビアニメ「からくりサーカス」で1人4役に挑戦したことが話題になっている。古川さんは「うる星やつら」の諸星あたる、「ドラゴンボール」のピッコロなどで知られるベテラン声優で、「からくりサーカス」では白金、ディーン・メーストル、才賀貞義、フェイスレスの4役に挑戦。「4役の演じ分けはそれだけでも難度が高いのですが、加えて各キャラともシークエンスごとにひょう変していく。各キャラが一度ずつひょう変するだけでも、8種類のキャラの演じ分けを求められるようなところがある。しかして一人であるような」と話している。

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 演じ分けについて「注意したのは“言い方”や“口調”を工夫するのではなく、“感情”や“思い”を探るということでした。音響監督さんのダメ出しから、そう思ったのです。持てる演技力のマックスで立ち向かうしかないと思いましたね」とコメント。

 今後のアニメの見どころについては「二つあると思います。歯車というのは、サイズや歯数の異なる歯車の歯がかみ合った瞬間に、スピードや回転方向が変化していく。この作品の面白さは、その瞬時の変化、思いがけない展開だと思います。そして時に回転が止まり、齟齬(そご)も生まれる。そこが面白い。もう一つは、愛や憎悪や生き方といった人間性にまつわる珠玉のセリフの数々ですね。物語の展開、シークエンスごとに飛び出す琴線に触れる名ぜりふには、心を打たれることでしょう」と話している。

 「からくりサーカス」は、莫大(ばくだい)な遺産を相続し、親族から狙われた少年・才賀勝を守るために戦う拳法家の青年・加藤鳴海と人形使いの女性しろがねの数奇な運命を描いたマンガ。マンガ誌「週刊少年サンデー」(小学館)で1997~2006年に連載された。アニメは、植田千尋さんが勝、小山力也さんが鳴海を演じるほか、声優として林原めぐみさんや櫻井孝宏さん、佐々木望さんらが出演。TOKYO MX、BS11ほかで放送中。

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