俳優の斎藤工さんが20日、東京都内で行われた映画「麻雀放浪記2020」(白石和彌監督、4月5日公開)の完成報告ステージイベントに登場した。同作は出演するピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕されたことを受け、公開について協議が続けられていたが、20日に配給を担当する東映が予定通りノーカットで公開すると発表。斎藤さんは「今朝公開すると発表があるまでどうなるか分からない不安の中で過ごしていましたが、今日を迎え、皆さんに迎えていただきまして、ほっとした気持ちでいっぱいです」と安堵(あんど)の表情で語った。
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斎藤さんは「この作品は今朝まで難産続きで、これからもまだ分からない。僕も(ピエール瀧容疑者の)ニュースで知ったときは状況がそしゃくできなかった」と明かし、「公開して人に届けるその一念で突っ走ってきたものなので、ひとまず今朝の会見で、プロデューサー、白石監督が英断をしてくださったなと。ほっとしております」と語った。
白石監督は「こうして立っている今もこの決断が正しかったのか正しくなかったのか分からない状態ですけど、なんとか見てもらいたくて、批判もいただくと思いますけど、こういう決断になりました」と語った。
舞台あいさつには姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のももさん、ベッキーさん、竹中直人さん、白石監督も出席した。
映画は、“東京五輪”が中止となった2020年の未来が舞台。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれていた。“戦後”からやってきた坊や哲は世界のあまりの変わりように驚がくする。そんな時、思わぬ状況で「麻雀」での死闘が繰り広げられる……という内容。
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