お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、自身の著書「新世界」(KADOKAWA)の新聞広告のデザインディレクションで、新聞社主催の最古の広告賞「毎日広告デザイン賞」の広告主参加作品の部で最高賞を受賞し、25日、授賞式に出席した。西野さんは受賞のスピーチで「平成最後なんで、ぶっ込んでいこうと思います」と下ネタを交えて語ったが、会場はドン引き。授賞式後の会見では「受賞はうれしかったんですが、スピーチで滑ったのが圧倒的にダメ。本当につらい」と反省していた。
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西野さんは昨年11月16日付の毎日新聞朝刊に、「新世界」の23ページ分となる「はじめに」を紙面に落とし込んだ全面広告を掲載した。西野さんはこれまでも著書出版のたびに、“自腹”で新聞広告を展開。「西野亮廣が新聞の一面を個人で買った」と話題になることを主目的にしていた。個人で広告枠を買うことが、ニュースバリューとして“弱体化”していることを見込んで、今回、コンセプトを一新、ターゲットを「新聞の購読者の皆様」に切り替え、その満足度を極限まで高めることを目指したという。
毎日広告デザイン賞は新聞社主催の広告賞としては最古となる86回の歴史を持つ権威ある広告賞で、西野さんは「広告を読み物にすること」をコンセプトにした斬新な新聞広告を企画したことが評価された。
西野さんは、「いい感じのスピーチで逃げることもできるんですが、平成最後なのでぶち込みます」と友人の女性のストーカー被害の話の下ネタでスピーチを展開したが、会場は苦笑い。「平成残りわずかなのにこんな空気になるなんて……」とぼう然。会見では「いい感じのことを言ったら逃げたと思われるのでぶっ込んだんですが、広告に絡めたエピソードトークにしておけば……」と悔やんでいた。
自作の絵本のアニメ化や美術館建設などお笑い以外の活動が増えていることについて、西野さんは「苦手なことから手を引いているので、お笑いはあまりやっていない。エンタメで世界を取ろうという思いは変わらないので、スケールの大きなことをやっていきたい」と野望を語った。
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