あんまと泥棒:南原清隆×近藤芳正の2人芝居4日放送 お互いに「信頼」 インタビュー公開

WOWOWで放送される2人芝居「あんまと泥棒」に出演した近藤芳正さん(左)と南原清隆さん=WOWOW提供
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WOWOWで放送される2人芝居「あんまと泥棒」に出演した近藤芳正さん(左)と南原清隆さん=WOWOW提供

 お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の南原清隆さんと、俳優の近藤芳正さんによる2人芝居「あんまと泥棒」が、4日にWOWOWで放送される。同作は1951年に作られたラジオドラマが基になっており、歌舞伎でも演じられてきた人情喜劇。今回は、1916年に創建された愛媛県の芝居小屋・内子座で3月24日に開催された1日限りの特別公演を放送する。

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 今作は脚本家・演出家の倉持裕さんが笑いのエッセンスを加えてリメーク。南原さん作・口演による新作落語「犬のブチ」も初披露し、落語と舞台の2部構成となっている。番組「『あんまと泥棒』~ナンチャン新作落語も!~ 南原清隆×近藤芳正」は、4日午後1時にWOWOWライブで放送。

 このほど、2人のインタビューが公開された。

 ――内子座には、どのような印象を持っていましたか?

 南原さん 実は2016年3月に狂言をやりまして。1回、内子座さんに呼ばれて行ったことがあるんですよ。すごくいい劇場ですし、ライブ感もあります。お客さんが近くて。そういう楽しい空間でやらせていただいたので。今回このお話をいただいて。これはすてきだなと思いました。

 近藤さん 素晴らしかったですね。いい風が吹いていて。あの小屋がお客さんを楽しくさせてくれるし演者の気持ちも楽にさせてくれる。何をやっても許されるだろうなという不思議な安心感がありますね。

 ――お互いの印象は?

 南原さん 近藤さんとは1回一緒にやっているので信頼しています。だからそんなに気を使うこともなく、自分のことに集中できますし、すごくやりやすいですね。

 近藤さん 僕もすごくやりやすいです。(劇団☆新感線のエグゼクティブプロデューサーで本公演を企画した)細川展裕さんから、何かいい案がないかと聞かれて、ナンチャンと2人芝居はどうかと推薦させていただいたんですが、それはやっぱり一度一緒にやってみて、信頼できる人だと思っていたので。

 ――新作落語の「犬のブチ」は、「あんまと泥棒」から着想を得た新作落語だそうですね。

 南原さん ブチというキャラクターを少し付け足して。あんまの秀の市がもう1回、この落語にも絡んできて。この町内の話ということで僕もインスピレーションをもらいました。

 近藤さん 落語は面白かったですよ。僕のプロデュースでナンチャンに出てもらったときにも本を書いてもらっていて、すごく面白い発想をされる方だということは知っていたのですが、女心が分からない男の落語ということで、なるほど、これはナンチャンが作る世界だなと思いました。

 南原さん でも実はもう1本、新作落語を作ったんですよ。近藤さんに落語をやってもらいたいと思って。

 近藤さん ナンチャンからそういう提案があったのは、稽古(けいこ)開始の何日か前だったんですよ。僕は落語をやったことがなかったし、急にはちょっと難しいと思って。次にやる機会があったらぜひやらせてほしいと言いました。

 南原さん 例えば1本目は僕が落語をやって。2本目は近藤さんの落語で始まってというふうにしたいなと思いまして。「犬のブチ 瓦版屋の男」という新作落語を作ったんですよ。それもそのうちやれたらと思います。そうすると僕も負担が半分になって楽になれますからね(笑い)。

 ――視聴者に今回の作品の見どころをお願いします。

 南原さん 「あんまと泥棒」自体、落語にもなっているようですし。日本人が好きな落語の世界です。古典ですが、現代に近いような感じもあって、ホッコリします。それと、役を演じているときに、2人の素が出たり、そこからまた芝居に入ったりしていくのが、虚と実とが行ったり来たりしているようで面白いです。落語で始まって、急に芝居になったり、それこそ歌舞伎とは違う感じで、音楽も現代風な洋楽も入ったりして。これまでと世界観が違うかなという印象があると思います。

 近藤さん 「あんまと泥棒」というのは歌舞伎でも有名な演目なんですけど、倉持君が今回脚色をしていて。最後の展開もちょっと違います。歌舞伎の方はわりとシンプルなんですけど、こちらはちょっとややこしくしてあって、それがより娯楽味を増しているんじゃないかと思いますので、そこを楽しんでいただければと思います。

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