ドラゴンボールDAIMA
第9話 トウゾク
12月9日(月)放送分
スタジオジブリの宮崎駿監督に師事した糸曽賢志監督が6月10日、フィンランド大使館(東京都港区)で行われた自身初の劇場版アニメ「サンタ・カンパニー~クリスマスの秘密~」&「コルボッコロ」(12月公開)の製作発表会見に登場。糸曽監督は、宮崎監督と対面した面接の思い出を明かして会場を沸かせた。
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宮崎監督の大ファンだったという糸曽監督は、宮崎監督が長編映画製作からの引退を発表した後に、ジブリで行われた演出候補者のオーディションを受けたという。
糸曽監督によると、宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーが顔をそろえた集団面接で、受験者が緊張していたため、宮崎監督が「世間話から始めよう」と提案。糸曽監督は「ある女性が『トトロが大好きです。かわいくて、グッズも集めています』とおっしゃった。宮崎監督は『うれしいけど、トトロってそんなにかわいい生き物だと思っていないんだよ。あれは恐ろしい生き物。肉食で、サツキとメイを食べなかったのは、おなかがすいてなかったからなんだ。どう思う?』って聞くんです」と楽しそうに述懐。
「その女性は『ちょっとショックです』と。僕はちょうど面接前に『(となりの)トトロ』を見返していた。歯が臼歯だと思って『肉食動物なはずはない、草食動物ですよね』と言ったら、宮崎さんがニコっと笑って」と糸曽監督が鋭い回答を返したことで、「僕だけ面接に受かった」と明かした。
糸曽監督は「あとで『なんであんな、意地悪な引っ掛け問題みたいなのを出したんですか?』と聞いたら、宮崎さんは『エンターテインメントに携わる人はすべてうのみにするのではなく、考えることが重要なんだ』とおっしゃっていた。いろいろなところを見ている人。常に試されている、頑張ろうと思った」と振り返っていた。
映画は日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念する劇場版アニメ。サンタクロースのお手伝いをする女の子・ノエルを主人公とした「サンタ・カンパニー~クリスマスの秘密~」と、不思議な力を持つ巫女(みこ)の血を継承する14歳の少女・鈴の成長を描く「コルボッコロ」の同時上映。「サンタ・カンパニー~クリスマスの秘密~」は、両親が離婚、父親も仕事で大忙しのため「今年もひとりぼっちか」と憂鬱な気持ちで自宅に帰ったノエルが、サンタクロースが属する会社「サンタ・カンパニー」に入社することから始まる冒険を描く物語。ノエルの声を花澤香菜さん、ノエルに思いを寄せる少年・ベルの声を梶裕貴さんが演じる。その他、戸松遥さん、釘宮理恵さん、櫻井孝宏さん、近藤雄介さんら豪華声優陣の出演が決定している。
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