アニメ質問状:「ぼくたちは勉強ができない」 お約束を崩さないように テンポが重要

「ぼくたちは勉強ができない製作委員会」の一場面(C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会
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「ぼくたちは勉強ができない製作委員会」の一場面(C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のラブコメマンガが原作のテレビアニメ「ぼくたちは勉強ができない」です。アニプレックスの中山信宏プロデューサーに、作品の魅力などを語ってもらいました。

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 ――作品の概要と魅力は?

 受験勉強をテーマにしつつ、ヒロインそれぞれが抱えている問題事などを主人公の唯我成幸が彼女たちと一緒になって解決していくことを中心にしつつも、そんな彼&彼女たちの日常を描く学園ラブコメディー的な作品です。

 作品の魅力は、やはり可愛らしいヒロインたちと成幸とのやり取りです。文系の天才ながらも理系を目指す古橋文乃、理系の天才でありながら文系を目指す緒方理珠、水泳の天才で勉強はからっきしの武元うるか、生徒に厳しく(冷たく)接する世界史の先生、桐須真冬、1年先輩で浪人中&メイド喫茶でバイト中の小美浪あすみら、さまざまなヒロインたちがそれぞれの魅力をもって描かれています。

 ――アニメにする時に心がけたことは?

 ジャンプに連載されるラブコメ作品としてのお約束をしっかり踏襲されている作品ですので、そこは崩さないように意識しました。原作の話数の大体2~3話弱をアニメの1話の中に収めるので、その話数での当番キャラクターのエピソードをまとめるよう、シリーズ構成などは意識して組んでいただきました。

 明確に恋愛意識を持っているのはうるかだけなのですが、成幸とほかのヒロインキャラクターとのやり取りで、うるかだけが突出しないよう、ある意味うまくつかず離れずにするように、描き方や話数の組み方などバランスを取った部分もあります。

 各ヒロインが可愛らしく見えるのは、やはり成幸とのやり取りの部分なので、ここの描き方は岩崎良明監督がうまく調整していただいた部分だと思います。キャラがコミカルタッチになったり、ギャグシーンなど、テンポが重要な作品なので、せりふではキャラクターのやり取りや、ちょっとしたアドリブなど、そういった部分でキャストの皆さんに演じていただいたものをなるべく本編にも生かすようにしています。

 ――作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 ヒロイン3人(の声優)がまだキャリアの浅い若手の方で、どんな形で現場の雰囲気ができるのかと思っていたのですが、「Study」のユニット展開などでチームワークが良くなり、またアフレコ現場でも成幸役の逢坂良太さんが率先してコミュニケーションをとっていただいて、現場の空気感をとても良い形にしてくださったので、それが実際のアフレコの仕上がりや、映像としての出来上がりにも反映できていると思います。

 原作がまだ連載中ですので、最終的にどうなるのか……? という部分の調整には気を使いました。アニメ作品として全話を通してどういった描き方をするのか……という部分はぜひ後半クールを見て確かめていただければと思います。

 ――今後の見どころを教えてください。

 10月から第2期が始まります。前半クールはキャラクターの登場&紹介という部分が多かったかと思いますが、第2期はそれぞれのキャラクターを掘り下げていきますので、その魅力などキャラクターをさらに深く好きになってもらえるようになると思います。ヒロインそれぞれももちろんですが、成幸も自分の気持ちに向き合う場面も出てくるようになりますので、登場人物それぞれが今後どうなっていくか……その関係値も含めて楽しんでいただければと思います。

 ――ファンへ一言お願いします。

 10月からの第2期放送前に、ぜひ好評リリース中のブルーレイディスク&DVDや、あるいは各種配信サイトなどで第1期のおさらいをしていただければと思います。それぞれのキャラクターの「勉強」の行方がどうなるか楽しみにしていただければと思います。

 アニプレックス 中山信宏プロデューサー

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