蒼井優:黒沢清監督のNHK“8K”ドラマに主演 「スパイの妻」20年春放送

2020年春にNHK・BS8Kで放送される特集ドラマ「スパイの妻」を手掛ける黒沢清監督と主演の蒼井優さん(右)=NHK提供
1 / 1
2020年春にNHK・BS8Kで放送される特集ドラマ「スパイの妻」を手掛ける黒沢清監督と主演の蒼井優さん(右)=NHK提供

 女優の蒼井優さんが、2020年春にNHK・BS8Kで放送される特集ドラマ「スパイの妻」で主演を務めることが10月23日、明らかになった。 映画「散歩する侵略者」(2017年)などで知られる黒沢清監督が8Kスーパーハイビジョンカメラで撮影。1940年代の神戸を舞台に、戦争という時代の大きなうねりに翻弄(ほんろう)されながらも、自らの信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描く、ラブサスペンスとなる。

ウナギノボリ

 脚本は、映画「寝ても覚めても」(2018年)の濱口竜介監督が、黒沢監督、野原位さんと共同で執筆。物語は、1940年の神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満州へ赴く。 男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を、世界に知らしめなければならないと心を決め、 行動に移そうとする。 その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが……と展開する。

 蒼井さんは「黒沢監督と組ませていただくのは今回で3度目ですが、主演は初めてなので、とてもうれしいです。そして、濱口竜介さんたちの書かれた言葉が、映像ではあまり挑戦したことないタイプの口語なので、どういうリズムになるのか、また力のあるキャストの皆さんとどういう芝居になっていくのか楽しみです」とコメントしている。

 黒沢監督は「古典と言っていい戦時下のサスペンスを最新のデジタル映像で物語ってみる、そんなチャンスが私に訪れたことを大いに喜んでいます。しかも主演は蒼井優さん。彼女なら、歴史的であり同時に最先端でもある風景の中に、何の矛盾もなく存在してくれることでしょう」と期待を寄せた。

テレビ 最新記事