高岡早紀:狂気の純愛モンスター「リカ」が「怖すぎ」と話題 “永遠の28歳役”にキャスティングした理由は…

女優の高岡早紀さんの主演ドラマ「リカ」の第4話の1シーン=東海テレビ提供
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女優の高岡早紀さんの主演ドラマ「リカ」の第4話の1シーン=東海テレビ提供

 「オトナの土ドラ」枠で放送中のドラマ「リカ」(東海テレビ・フジテレビ系、土曜午後11時40分)に主演する女優の高岡早紀さん(46)。高岡さんは、自称“28歳”で、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない狂気の純愛モンスター・雨宮リカを演じており、SNSでは「高岡早紀がハマり役」「怖すぎる…けどハマる」「怪演」などと話題を集めている。ドラマを手がける河角直樹プロデューサーに、“永遠の28歳”役に高岡さんをキャスティングした理由や女優としての魅力を聞いた。

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 ◇リカってどんな人?

 ドラマは、五十嵐貴久さんの「リハーサル」「リカ」(幻冬舎文庫)が原作で2部作で描かれる。第1部では、リカが、小池徹平さん扮(ふん)する大矢昌史、11月9日からの第2部では大谷亮平さん演じる本間隆雄を、それぞれターゲットにする姿を描く。

 第1部は、リカが、大矢(小池さん)が副院長を務める花山病院の看護師補充の面接に、日本医師協会前会長からの推薦状まで携えてやってくるところから始まる。“自称28歳”だが、職歴や現住所、年齢など、すべて詐称。スパゲティミートソースが好物で、運命の相手と信じた男と、自分だけの理想の世界を作ろうとして、そのためなら「障害物」とみなした相手を殺すことも辞さない狂気のストーカーという役どころ。

 これまでに、看護師長の小山内(池谷のぶえさん)や、藤鐘(安藤玉恵さん)らの殺害疑惑もあるリカだが、逮捕には至っていない。大矢に近づくためには手段は問わず、病院長・花山大次郎(西岡德馬さん)を巧みに取り込んだり、自ら大矢との交際のうわさを流したこともあった。婚約者がいる大矢に対して、「約束したじゃない? 二人っきりの時はリカって呼んで」と言ったり、大矢が廃棄した手袋を自宅に持ち帰り、ハーバリウムにしてうっとり眺めたりする姿を見せたこともあった。

 リカについて、「かなりのモンスター」と表現した河角プロデューサーは、「『オトナの土ドラ』枠で怖い女を描くからには、大人でも本当に怖いドラマを作らなきゃなと思いました。“キャー”みたいな誇張表現ばかりがあまりたってしまうと、真剣に怖くなくなると思うので、リアルな芝居の中でじわじわ怖さが感じられるものを作りたいと思いました」と話す。

 ◇高岡早紀の起用理由は

 第1話で、リカは「28歳」と自己紹介していたが、第1部から3年後を描く第2部でも「28歳」として登場する。ドラマが始まる前に、高岡さんは「“永遠の28歳”役なんて初めて」と話し、「今までにない役だったので、私と役とどのような化学反応が起こるのか想像もつかなかった。今までにない高岡早紀を見せることができたらいいなと思い、いろいろ悩みました」と語っていた。

 なぜ“永遠の28歳”のリカ役に高岡さんを起用したのか。河角プロデューサーは、「要所要所で出てくるセリフや立ち居振る舞いとかで、(リカは)単なる殺人鬼じゃない深みとか、“自称28歳”って言っている裏側にあるこれまで生きてきた人生の厚みみたいなものを、視聴者が理屈じゃなく感じられるような人じゃないと厳しい(と思った)。そんな深みのある演技をしていただける方をキャスティングしたいと思った中で、高岡さんにやっていただけた」と明かす。

 高岡さんは、今年デビュー30年。映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(深作欣二監督、1994年)では、「日本アカデミー賞」の最優秀主演女優賞を受賞するなど若い頃から演技力にも定評がある。河角プロデューサーは、「(高岡さんは)30年のキャリアがあって、日本アカデミー賞を受賞するなど、誰もが実力派と認めている方。そういう方にやっていただいた方が、リカのキャラクターの深みが圧倒的に出ると思った」と続ける。

 リカを演じる高岡さんの印象については、「セリフをしゃべっている立ち居振る舞いが常にちゃんとリカになっているというか……怖い」と話し、「安易な誇張表現では決して描けない、役の内側から出てくる感情をすごくしっかり演じていただいている」と表現。撮影現場での高岡さんは、明るく元気で、現場は和気あいあいとしていたといい、「座長として非常に活気のある方」と明かす。

 ◇高岡早紀の演技力+「色っぽさ」でより怖く、妖艶に…

 ドラマが放送されると、SNSでは「高岡早紀さんの演技がうまくて怖い」「高岡早紀奇麗だし怖すぎる、これはゾクゾクする」などの声のほか、「高岡早紀はこういう役ってハマり役」「高岡早紀は適役ですね」といったキャスティングについての意見も挙がった。

 「自称28歳をギリギリやれているか、やれていないかのはざまがナイスキャスティング」といった声もあったが、河角プロデューサーは、「高岡さんはすてきで、美しく、“28歳”ということがギャグになっていない」と話し、高岡さんには「『自称28歳と言っている上で、私の年齢でのリカを演じればいい』と的確に台本を読んでいただいている」と明かす。

 また、高岡さんの「色っぽさ」や「かれんな声」も、リカがより怖くなっている要素だといい、「色気があるのが怖いし、引きつけられてしまう」と話す。SNSでは、「舌打ちや、ちょっとしたイラッとした表情が激怖かったw」といった声も上がっていたが、高岡さんが演じるリカだからこそ、妖艶な魅力も相まって、より怖く見えていたのかもしれない。

 26日放送の第4話は、第1部の最終回となる。予告動画では、ウエディングベールをかぶった高岡さんが、小池さんに「二人だけで結婚式をあげましょう」と言ってほほ笑む姿も公開されている。高岡さんの演技はもちろん、「全く予想外のラストが待ち受ける」という第4話の展開にも注目だ。

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