ムロツヨシ:トランスジェンダー役でNHKドラマ主演

NHK「土曜ドラマ『総務部長はトランスジェンダー』」で主演を務めるムロツヨシさん=NHK提供
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NHK「土曜ドラマ『総務部長はトランスジェンダー』」で主演を務めるムロツヨシさん=NHK提供

 俳優のムロツヨシさんが、2020年3月に放送されるNHKのドラマ総務部長はトランスジェンダー」で主演を務めることが11月13日、明らかになった。40代半ばで女性になりたいと思った、ある総務部長の波瀾(はらん)万丈の物語で、ムロさんは主人公の三浦安雄を演じる。

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 食品会社の総務部長・三浦安雄(ムロさん)は、会社の送迎会で女装姿になり、今までにない解放感を味わう。最初はこっそり女装やメークを試していたが、トランスジェンダーの先輩・つばきさんに「女装がしたいの? 女性として生きたいの?」と問われ、女性になりたいという気持ちが高まる。メンタルクリニックで「性別違和」と診断された安雄は、妻のカオリに思い切って告白するが、混乱したカオリは全否定。女装道具を捨てるよう命じられた安雄は、近所のトランクルームに運び込む。

 ある日会社での女性軽視のやり方に憤慨した安雄は、後輩のはるちゃんの反対を押し切り、“自分はトランスジェンダーである”ことを一斉メールで通知。トランクルームで女装し、“女性として”働く生活が始まる。だがカオリにばれてしまい、会社でも上司の差し金で地方転勤が持ち上がる。安雄は果たして「女として生きる道」と「愛する家族との生活」を両立できるのか……と物語は展開する。

 ムロさんは「毎日、女装しています、ムロツヨシです。父であり夫であり、でも女性として生きたい総務部長として、いま毎日生きております」とコメント。「物語はユーモラスであります。ユーモラスの中に生きる、いやユーモラスにするために、根の部分を考える毎日です。いろいろな多くの性を考えます。性別は? 人間性は? 個性は? 性格は? 素性は? 女装、女性を装いながら、一人の男性がぶつかり、決断、行動をした結果、そんな女性のユーモラスな話をお届けします」と意気込んでいる。

 ドラマには鈴木紗理奈さん、三宅弘城さん、中村中さん、中村育二さん、平泉成さん、松金よね子さんらも出演し、語りを伊藤沙莉さんが担当する。NHKの土曜ドラマ枠(総合、土曜午後9時)で3月21日に放送。

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