名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」の劇場版第1部「行け!コア・ファイター」が11月29日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)などで上映される。富野由悠季総監督は度々「子供に見てほしい」と発言し、「30、40代には期待していない」とも話してきた。なぜ、子供のために作ったのか? 富野総監督を直撃した。
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「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」誕生35周年記念作品の一つとしてテレビアニメ版が2014年10月~15年3月に放送。地球のエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版はテレビアニメ全26話に新たなカットを追加。全5部作として上映される。
テレビアニメ版「Gのレコンギスタ」は、情報量の多いアニメでもある。富野総監督は「僕の悪い癖、この方法しかできないんですよ」と話す。「テレビアニメは子供に見てもらうためにリズム感を作ることを意識していた。情報量の問題もあり、お品書きを並べてしまい、劇になっていなかった。映画は劇として見やすくする」と作り直したという。
「うぬぼれで言うと、ガンダム(シリーズ第1作『機動戦士ガンダム』)よりも残る作品になるというのが基本的な考え方」と続ける。
「ダイジェストではないものとして再編集する時に、足りないところがあって、それを改訂する。間違いなく見やすくなる。ドラマラインが見えてきます。放送から5年近くたっているけど、新作として扱われる意味のある作品とうぬぼれています。うぬぼれがないと、5部作を作る気力が出ない。基本的に富野は偉いと自画自賛しています。最近のマーベルもそうだけど、映画を一本作って、パート2、3、4……と作るのは当たり前。だから5部作は特異な例ではない。ただ、関係者はそう思っていない。5部作は特異で、ガンダムは3部作だろうと。今の状況を見ないで、ガンダムシリーズだけを見ているのが不思議です」
富野総監督は数々の名作を世に送り出してきた名監督だ。これまでも「うぬぼれ」ることはあったのだろうか?
「ここまで言い切るのは初めて。今までウソでも言い切れなかった。今回、30、40代がいかに時代を見ていなくて遅れている人たちかということがよく分かった。だから、うぬぼれを承知で言います。トップが『オレは神だ!』と言わない限り、誰もオレを神だと思ってくれない。説得しようとしても理解してもらえない。『オレは神だから、神の言うことを信じろ!』と言わないとできない」
富野総監督はアニメの世界の神のような存在ではある。あえて『オレは神だ!』と言い切るのには理由がある。
「2カ月くらい前に、あるクリエーターに言われたんですよ。『神だと言いなさい』と。そうしないと伝わらない。今、自分たちが神だと思っている層がいる。誰だと思いますか? YouTuber、TikTokをやっている若者たちです。どういうことかと言うと、自分が分かることしか分かろうとしない。ほかを理解しようとしない。自分たちを神だと思っている。そういう層が急激に増殖している。そこに対して、一般論を言っても絶対に理解されない。本当の神が言うしかない、とね」
スマートフォンの普及でライフスタイルが大きく変わった。富野総監督はそんな時代に警鐘を鳴らす。
「Vサインの写真を撮って、ネットに上げて、その指紋を取られる。アイドルの写真の瞳に映った情景から自宅が特定されたこともあった。そんな世界になっているのにもかかわらず、写真を撮ってネットに上げているのはバカでしょ。こんな危険な道具はない。何で使うのか? そういうことを社会が共有しないといけないのに、やっていない。30、40代は技術に対して懐疑論がない。アマゾンやグーグルを使いこんでいる。データが全部吸い込まれているのに、インテリジェンスを持っている人たちも使っている。つまり、彼らの知能レベルが下がっているのかもしれない」
これまで作品で伝えようとしてきたことが伝わっていないのではないだろうか……。そんな思いもある。
「そもそも『G-レコ』は『ガンダムの冠を外すんだ。根本的にガンダム離れをしなければいけないんだ』という思いから始まった企画です。作品としても『∀ガンダム』まで30年、ずっとガンダムを作ってきて、その結果としてニュータイプ論で挫折したわけです。今の人類はニュータイプになれない。ガンダムで一番意図していたのは、人類が一挙にニュータイプになるというハウツーを示すことだったけれど、今の世界情勢や政治家を見渡しても、全く成功していません。ガンダムのコアなファン層は40代です。だから、そういうところをターゲットにしてしまうと、どんどん先が無くなってしまいますよね。ですから『G-レコ』は子供たちをターゲットにしたわけです」
「子供に見てほしい」という発言には、未来への希望が込められている。富野総監督の言葉は辛辣(しんらつ)ではあるが、劇場版「Gのレコンギスタ」は希望にあふれた作品なのだろう。
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