ゾンビランドサガ:音楽が魅力的な理由 アニソンではなくアイドルソングのように 境宗久監督に聞く

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「ゾンビランドサガ」のベストアルバム「ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best」(C)ゾンビランドサガ製作委員会

 ゾンビ×佐賀×アイドル×コメディーがテーマのテレビアニメ「ゾンビランドサガ」。劇中に登場するアイドルグループ「フランシュシュ」が佐賀県PR大使に任命され、舞台の佐賀を“聖地巡礼”するファンが続出したことも話題になった。さまざまな魅力のある作品で、アイドルアニメでもあり、フランシュシュの音楽も人気を集めている。そんな劇中歌などを収録したベストアルバム「ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best」が11月27日に発売される。境宗久監督に、同作の音楽の魅力を聞いた。

 ◇未知のアイドル世界の驚きを映像に

 「ゾンビランドサガ」は、ゾンビになった少女たちが、佐賀を舞台にトップアイドルを目指す姿を描くオリジナルアニメ。2018年10~12月に放送された。境監督はこの作品を手がけるまで、アイドルを「全く知らなかった」という。制作の準備段階で実際にアイドルを取材する機会があり、未知の世界は驚きにあふれていたという。

 「地下アイドルのライブを実際に見て驚きました。世の中、知らないことがいっぱいあるんだな……。アイドルのパフォーマンス、ファンの熱量がすごかった。その熱を映像にできないだろうか! と考えました」

 アイドルファンにとって当たり前のことかもしれないことが、境監督にとって新鮮に見えた。未知の世界だからこその驚きがあり、その驚きをアニメで表現しようとした。だからこそ、「ゾンビランドサガ」のライブシーンは臨場感があるのかもしれない。ファンの顔がよく見えるのも特徴だ。

 「作品を見ている人が、実際にライブ会場にいるような感覚になる映像を目指しました。客席にカメラを入れたり、ステージからもお客さんが見えたり。ファンのコール、ミックスをどうやって盛り込むのか? も考えていました。それが臨場感につながったのかもしれません。それに(キャラクターデザインの)深川(可純)さんのキャラクターはモブでも濃いんですよね」

 ◇楽曲でフランシュシュの生き様を出す

 「ゾンビランドサガ」の楽曲は、ストーリーと密接な関係にある。境監督は、音楽制作チームにオーダーする際、最初に「アニソン、キャラソンの枠に収まらず、実在するアイドルの楽曲のようにしていただきたい。世界観にまとまり過ぎて、こぢんまりするのではなく、フランシュシュの生き様がしっかり出るように」と要望したという。

 一方で「ジャンルを指定したところはありましたが、テンポ感を含めて漠然としていました。そこは音楽側のスタッフがシナリオを読み込んで、作品を理解していただけていたので非常に助かりました」とお任せする部分も多かったという。

 境監督は「全曲に思い入れがある」と話すが、中でも思い入れがあるのが、最終回でも流れた「ヨミガエレ」だ。

 「最終回で会場が崩れることは決まっていたのですが、どういう絵になるのかが分かっていなかった。何度も曲を聴きながら、分析して、この歌詞にどうせりふを重ねるのか? など絵コンテの段階で調整しました」

 ◇気になる続編は…

 ベスト盤「ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best」には新曲「佐賀事変」も収録される。伝説の花魁(おいらん)のゆうぎり初のメイン曲。ブルーレイディスクには、同曲のミュージックビデオ(MV)も収録される。MVは、フランシュシュが佐賀県と福岡県の県境の筑後川昇開橋でライブを繰り広げる……という内容で、あでやかなゆうぎりが印象的だ。

 「スタイリッシュで格好良く、ゆうぎりを中心にあざとくならない程度に艶っぽさを出したかった。ゆうぎりは、これまで見せなかった表情も見せます。フランシュシュが実際にMVを作ったというコンセプトなので、ゾンビ姿が出てくるわけではありません。現実的には、ここまでお金のかかったMVを作ることができるグループではありませんが」

 続編「ゾンビランドサガ リベンジ」の制作も発表されている。ファンの期待が高まる中、どんな作品になるのだろうか?

 「新しい展開を作らないと、この作品は面白くならない。だから、第1期でやったことの中でやろうとしない。小さくまとまらず、アホなことをやっていきたいです。シナリオ打ち合わせもアイデアを出し合いながら、笑いながらやっています。プレッシャーがないと言えばウソになりますが、自分が作っていて楽しいですし、皆さんも楽しんでいただければ」

 続編は一体、どうなるのか!? 「リベンジ」とは!? 謎は深まるばかりだ……。

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