中学校の男子ソフトテニス部が舞台のテレビアニメ「星合の空」。「天空のエスカフローネ」「ノエイン もうひとりの君へ」などの赤根和樹さんが監督のオリジナルアニメで、さまざまな問題を抱える少年たちの青春を描いている。男子ソフトテニス部マネジャー・飛鳥悠汰役の山谷祥生(やまや・よしたか)さんに、アフレコの様子、アニメの見どころなどについて聞いた。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
すごくセンセーショナルで、今までなかなか描かれてこなかったような難しいテーマも扱っています。ほかにはない特別な作品。だからこそ、関われることがうれしかったです。ただ、ここまでヘビーなものだとは思っていませんでした。第1話から、これが描けるんだ! という驚きが大きかったです。
最初に監督からキャラクターの説明がありましたが、LGBTであるということはおいおい教えてもらいました。確か第3、4話あたりのアフレコだったかな? 納得できるところがあったんです。第1話から柊真を目線で追っていて、いじめっ子から自分を守ってくれるヒーローとして憧れている。ただの尊敬、憧れではないことは分かっていました。監督から柊真に特別な感情を抱いているという説明があり、そこをより強く意識するようになりました。
難しかったですね。どうしたら感情を表現できるのか?と考え、LGBTのことなどをいろいろ調べました。
部活みたいで楽しかったです。男子ソフトテニス部のメンバーの声優陣はほとんど同年代ですし、演技やそれ以外についても何でも話し合っていました。
兄がソフトテニスをしていたので、付き合ってやっていました。僕は中学時代、サッカー部でした。運動が好きで、小学校の時は5年間、野球をやっていて、高校はハンドボール部でしたね。
部員同士の衝突もありましたが、だからこそ、そこで育まれるものがありました。いろいろな人間がいて、考え方も違う。そんな中で、人の気持ちを酌んだり、個性を尊重することの大切さを知ったり、精神的に成長させてもらいました。今になってみれば、いい経験だったなと思います。
声優という言葉も知りませんでした。部活に没頭していて、部活が終わると、家に帰って、ご飯食べて、寝るだけの生活だったので。中学3年生の時に、アニメ好きの友人がいて、僕もアニメを見るようになったんです。高校でもアニメ好きの友人がいて、段々と知識が深まっていきました。声優は格好いいな! と思っていたけど、なかなかなれないことを知って、そういう仕事があるんだ……くらいの気持ちでしたね。それと、僕にすごく影響を与えた子がいるんです。今はマンガ家になっているんですけど。
小学校の時から友人で、ずっとマンガ家になりたい! と夢に向かっていて、プロになった。僕は声優になって、アニメに関わっている。近いところにいるというのが不思議ですね。
彼は「いつかアニメ化したら出てほしい」と言っているのですが、僕としてはちゃんとオーディションを受けて、役を勝ち取りたい。本当にそうなったら「バクマン。」みたいですね。
現実にあるたくさんの問題が凝縮されています。考えさせられることも多い作品です。ソフトテニス部員の絆が深まる中で、問題に向き合うことになります。見た後に笑顔になれるかと言うと、そういうわけではないかもしれません。彼らの成長を見守っていただければ、うれしいです。
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