J・J・エイブラムス:「スター・ウォーズ」完結に「やりがいや満足感あった」と充実感 スカイウォーカー家への敬意語る

映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のJ・J・エイブラムス監督
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映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のJ・J・エイブラムス監督

 人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの完結編「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(J・J・エイブラムス監督)が、12月20日に公開される。1977年に「新たなる希望」が全米公開されたシリーズも42年の歴史に終止符を打つ。シリーズ完結作のメガホンをとり、「おそれ以上に、やりがいや満足感の方がありました」と充実感をにじませるエイブラムス監督に話を聞いた。

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 ◇賛否両論の「最後のジェダイ」J・Jの評価は?

 「スカイウォーカーの夜明け」は、「新たなる希望」から続くシリーズの幕引きとなる作品。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レン、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの思いを受け継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイたちの活躍が描かれる。

 今作について「『フォースの覚醒』を撮影しているときから、9作目のことを話していたんです。(プロデューサーの)キャスリーン(・ケネディさん)が、『最後のジェダイ』(2017年)の監督にライアン・ジョンソンを選び、私は『フォースの覚醒』(2015年)を完成させたあと、観客の一人になると決めていました」と明かす。

 「最後のジェダイ」は、シリーズファンから賛否両論を巻き起こす内容だったが、エイブラムス監督は「ライアンの撮ったものに驚きやショックもあり、観客の一人として楽しみました」と評価しており、「今作と『最後のジェダイ』を、いい形でつなげていこうと思いました」と話す。

 注目のエンディングについて、「『スカイウォーカーの夜明け』の撮影にあたり、『フォースの覚醒』を撮っていたときに話していた内容を盛り込みました。一つの物語を終わらせるだけではなく、9本の作品を終わらせなければならない。ただおそれ以上に、やりがいや満足の方がありました」と語る。

 ◇レイア、パルパティーン、デス・スター登場の意味は?

 今作ではスカイウォーカー家の歴史に終止符が打たれる。こだわった点について聞くと、「レイアはレジスタンスのリーダーですが、息子のカイロ・レンはファースト・オーダーで、敵対している。よくある家族の問題だと思うんですけど」とにっこり。「アプローチはいろいろな方法がありましたが、スカイウォーカー家に対するリスペクトを特に大事にしました」という。

 今作には2016年に死去した、レイア役のキャリー・フィッシャーさんが、CGではなく本人の実写映像として登場する。「敬意を払うというのはとっても大事なことで、好きなキャリー・フィッシャーをどうしてもレイアとして出演させたいと思っていました。『フォースの覚醒』のフッテージ(未使用映像)が残っていて、組み込むことができました」と実写で登場する経緯を明かした。

 また、ランド・カルリジアンやパルパティーン(ダース・シディアス)、デス・スターなど、過去作から引用されたキャラクターや施設なども登場も予告編やポスターなどで示唆されている。そのことについて、エイブラムス監督は「今おっしゃったものは確かに登場します」と肯定している。

 「全シリーズを本だと思ってもらうと分かりやすいのですが、第9章で、前まで描かれていた重要なものが全く描かれていないのは不自然ですよね。100年後の子供がシリーズ全体を見たとき、必然性があると感じられるようにしたかったんです」と笑顔で語った。

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