ユースケ&草なぎ剛:久々のコンビ復活も変わらぬ“ゆるさ” 「『ぷっ』すま」スタッフに聞く魅力

草なぎ剛さんとユースケ・サンタマリアさんが出演するバラエティー番組「なぎスケ!」の8話・9話の1シーン(C)なぎスケ!製作委員会
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草なぎ剛さんとユースケ・サンタマリアさんが出演するバラエティー番組「なぎスケ!」の8話・9話の1シーン(C)なぎスケ!製作委員会

 約20年続いた人気番組「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)でMCを務めた、草なぎ剛さんとユースケ・サンタマリアさんが出演するバラエティー番組「なぎスケ!」(Amazon Prime Video)。“ゆる~い”空気感をそのままに、1年9カ月ぶりの“なぎスケ”コンビ復活に、SNSでは歓迎の声が上がっている。初回から「『ぷっ』すま」に携わり、今回の「なぎスケ!」の番組演出も手がける飯山直樹さんは、「ユースケ君は、はしゃいでいる剛君を見ているのが好き。剛君も、ユースケ君がはしゃいでいるのを見ているのが好き。お互い楽しんでいる感じがいいんじゃないかな」と話す。そんな飯山さんになぎスケコンビの魅力を聞いた。

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 ◇ユースケ「俺と剛はいつでもできる」

 「なぎスケ!」は、草なぎさんとユースケさんが大人の趣味を増やすべく、二人でさまざまな企画にチャレンジ。毎回豪華なゲストを招き、ゲストのハマッている趣味や興味があることに一緒に挑戦しながら、“夢中になれる何か”を求めていく……という内容。Amazonの動画配信サービス「Amazon Prime Video」で独占配信中で、毎週木曜更新。

 番組誕生の経緯について、「『ぷっ』すまみたいなことをやってみませんか?とお話をいただいたので、じゃあやってみようかと」と明かした飯山さん。「(『ぷっ』すまを)20年やってたから普通に終わるのもなんだなというのと、二人が忙しいので、番組やったほうが会える(笑い)。(番組をやる)チャンスがあったらいいなと思っていたので、非常にありがたい話」と振り返る。

 「『ぷっ』すま」終了後も、プライベートでたまにバッタリ会っていたというユースケさんと草なぎさん。飯山さんが、再び二人で番組をやることになったと告げると、ユースケさんは「俺と剛はいつでもできる」と話していたという。

 そんな二人が、なぎスケコンビとして、番組内で面と向かって話すのは1年9か月ぶり。初回収録時、草なぎさんは「緊張していた」というが、飯山さんは「会ってみたら、『ぷっ』すまのような二人だなという感じ」と印象を話す。再び共演した感想について、ユースケさんは「剛とはもう出来上がっているから、久しぶりに会っても変わらない」と語り、草なぎさんも「変わっているようで変わっていないような」と語っている。

 ◇ユースケといると、草なぎ剛は「子供になる」

 グダグダトークなど、ゆるい空気感が魅力の二人。草なぎさん自身、なぎスケコンビの魅力を「ゆるさじゃないですか、やっぱり」と語るほど。

 ユースケさんが出演する「100まで楽しむつもりです」(テレビ朝日系)や、草なぎさんが出演するインターネットテレビ局「AbemaTV」の番組「7.2新しい別の窓」を手がけた飯山さんによると、「新しい地図」の3人でいるときの草なぎさんと、ユースケさんといるときの草なぎさんは「全く別の顔を見せる」という。

 「『新しい地図』では、“スター・草なぎ剛”。ユースケ君といると、剛君は子供になる。45歳なんですけど、可愛いなって言える子で(笑い)。それが一番『ぷっ』すまから続いている剛君のいいところ」と話す。

 子供のようにはしゃぐ草なぎさんを見ているのが好きなユースケさん。草なぎさんも、お色気企画などではしゃぐユースケさんが好きだといい、「お互い、『この人こうだよね』と言いながら楽しんでいる感じがいいんじゃないかな。企画は関係なく」と続ける。

 ◇「『ぷっ』すま」初回で初対面だった! 20年前の秘話とは

 「なぎスケ!」の初回では、原点に戻り、「『ぷっ』すま」初回と同様、バーテンダーとお客さんという設定で二人が登場。「20年たった二人がバーにいると、どんな画かなという感じで見てみたかった」という飯山さんだが、「変わっていなかった」という。

 飯山さんによると、ユースケさんと草なぎさんの“化学反応”を期待して、「『ぷっ』すま」に起用したといい、「『ぷっ』すま」初回の本番で、二人は初めて対面した。「(初回収録では)ユースケ君がすごい遅れてきた。『なんか向かい風が強くてね』って言って(笑い)。そこからの出会い。適当だなと思った(笑い)」と当時を振り返る。

 番組の収録が終わっても、二人と反省はしないという飯山さん。「それぞれの中には多少(反省点などが)なにかあると思いますけど、どんどんどんどんやってきゃいい。反省しちゃうとろくなことにならない。ここを直そうって言っても、直るものじゃない。それを積み重ねてもしょうがない」と番組演出としての思いを語る。さらに、「分析していくと番組ってどんどんつまらなくなるので、そうしないようにしている」と話す。

 ◇「日常」をやっている

 「本人たちが楽しいのが、視聴者が一番楽しい」という理由から、二人が「楽しい」と感じられるような企画を考えている。草なぎさん自身も、「嫌なことはやらないというところがあるので、番組スタッフの方にはいろいろと企画を考えてくださって申し訳ないですけれど、リアルにそこでしか湧き上がってこない面白さみたいなものが二人の中であるので、そこはご勘弁くださいというか(笑い)」と話している。

 「『ぷっ』すま」時代にはお色気企画もたびたび登場したが、飯山さんは「ユースケ君がガソリン切れしちゃうんで(笑い)、ちょいちょい入れていかないと。ほとんど俳優業で、バラエティーでもMCやったりで、あんまりこういうはしゃぎ方ができないので」と話す。

 また、「やらされている二人は一番つまらない」と表現し、「ガチガチな複雑なルールがあると、とくにあの二人は真面目なので、それに乗っかろうと必死になる。そういうことにならないように、遊びの延長にちょっとルールがあるような、勝ち負けがあるという感じにしている」と明かす。

 さらに、「日常をやっている感じなんですよ。大人の趣味を広げるってテーマにしていますけど、それは目線を付けているだけで、実際にはやりたいことをやっているだけ。なにかを目指そうじゃなくて、日常をお送りしているだけで、『サザエさん』に似ている気がする」と語る。

 「腹抱えて笑う二人がたまにいる。それを見せたいなと思って毎回やっている感じ」と話した飯山さん。これからもなぎスケコンビの“日常”を楽しみたい。

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 「なぎスケ!」の8、9話は、ゲストの千秋さんが以前から趣味にしたかったという「ドローン」がテーマ。ユースケさん、草なぎさん、千秋さんは、家電量販店でいろいろなドローンを見て、自腹で購入。現役女子大生ドローンレーサーのえりんぬさんを招いて、体育館でドローンを操縦していく。ドローンの上達と、自腹で購入したドローンの全額返金を目指して、「正確性」「テクニック」「お色気」「対決」など、ドローンを使ったさまざまなゲームに挑戦していく。8話は1月9日、9話は1月16日に配信。

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