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10月31日(木)放送分
放送作家の鈴木おさむさんが脚本を手がけ、オリジナルドラマと舞台で展開される連動プロジェクト「ワケあって火星に住みました~エラバレシ4ニン~」のドラマ版に出演する仲村トオルさん、要潤さん、広末涼子さん、矢本悠馬さん、斎藤工さん、三浦翔平さんのコメントと、第1~6話の場面写真が1月11日、公開された。ドラマはオムニバス形式で放送され、1話は仲村さん、2話は要さん、3話は広末さん、4話は矢本さん、5話は斎藤さん、6話は三浦さんが、それぞれ主演を務める。
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場面写真には、黄色い制服に身を包んだ仲村さんや広末さんらの姿のほか、奇抜な衣装でキーボードを奏でる斎藤さんの姿などが写し出されている。
同作は、WOWOWと共同テレビジョンの共同著作で制作。実在する火星移住計画「マーズワンプロジェクト」に着想を得た、火星が舞台のシチュエーションコメディー。2030年、地球の未来に限界を感じた科学者たちは火星移住計画に乗り出した。一度、火星に送られたら二度と地球には戻れない片道切符の計画にもかかわらず、数千人の中から選ばれた、性別、年齢、職業がバラバラな24人は、六つのラボに4人ずつ分けられ、火星での共同生活に挑む。地球を捨て火星に移住したいという彼らはどんな人物なのか……という展開。鈴木さんは、ドラマの脚本、舞台の演出、脚本を務める。
仲村さんはラボ1の三ツ星イタリアンのシェフ・鐘近宏樹、要さんはラボ2の東大出身のクイズ王・秀山茂雄役、広末さんはラボ3の人気アパレルブランドのデザイナー・佐山美香、矢本さんはラボ4のカメラメーカー勤務の大杉隼人、斎藤さんはラボ5の人気作曲家の大松翔太、三浦さんはラボ6の元バンドマンの医者・如月漣を演じる。高橋克実さんと八嶋智人さんが全話に出演し、高橋さんは登場人物たちを火星に送り込む「航空宇宙センターWASA」の部長・坂本、八嶋さんは坂本の秘書の品田を演じる。舞台版に出演する崎山つばささんが1話に、同じく舞台版に出演する須賀健太さんは2話に登場する。
ドラマは、2020年1月24日から毎週金曜深夜0時にWOWOWプライムで放送。全6話で第1話は無料放送。舞台は、2020年5月16~24日にサンシャイン劇場(東京都豊島区)、同30、31日にサンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で上演される。
仲村さん、要さん、広末さん、矢本さん、斎藤さん、三浦さんのコメントは以下の通り。
初対面の4人が火星で暮らし始める、という設定自体が面白いと思いましたし、僕自身があまりやったことのないキャラクターでもあったので、ぜひ!とお返事しました。ちょうどSFっぽい内容の舞台に出演していたタイミングでお話をいただいたので、引き寄せられたのか?感もありました。鐘近は三ツ星シェフという経歴ですが、作った料理を本当に人に喜んでもらった経験のない、自分で自分を褒めるしかない寂しい男です。演じる上で意識したのは、笑いを取りにいかない、恥ずかしがらない、思い切りやる、でも柔らかく。あと……苦労したというほどではないですが、(ト書きに “オリーブオイルをもこみちばりにかける”とある)速水君の料理動画を探したら、意外とオリーブオイルをかけている瞬間が見つからなくて……(笑い)。
(共演の)玉城ティナさんは、名前がお互いにカタカナということで“自分の名前について思うこと”を話したりして、合わせてくれたのかもしれませんが、それほどジェネレーションギャップを感じませんでした。森田(甘路)君からは劇団ナイロン100℃ならではのDNAのようなものを感じました。ナイロン100℃の方々とは共演する機会も多いので、すぐにわかり合えた気がします。崎山(つばさ)君はいろいろな引き出しを持っている方で、劇中ではカッコいい顔も見せる一方で情けない顔や怖い顔も見せてくれる。けれど嫌な感じや露骨なダーティーさがない。その清潔感に驚きました。
僕にとってこの作品は、新境地というよりは、僕の開いているお店で、お客さんが手に取ってくれなかった商品をやっと手に取ってもらえた感です。ほかの商品と一緒に棚の前のほうに並べておいたのに、なかなか手に取ってもらえない。どうして売れないの?と思っていたけれど、今回やっとお買い上げいただけた感覚なんです。スピード感もテンポもあるドラマですし、鐘近が作るおいしそうな料理もたくさん出てきます。そして笑いだけではなく、ちょっとだけほろ苦い。そこを楽しんでいただければうれしいです。
「ワケあって火星に住みました」というタイトルからして、“火星感”“宇宙もの”というSF作品の空気を感じたので、すごくわくわくしながら脚本を読みました。でも結局のところは、火星といえども、みんな地球上と同じようにいろいろなことを抱えながら生きているんだなという、ヒューマンドラマのように感じました。SFの世界観に見せつつ、心にぐっとくるようなストーリーですよね。
2日間の撮影を終えて、壮大な舞台に立ったような達成感があります。鈴木おさむさんの世界観にどっぷり浸かれて、本当に楽しみながら芝居ができました。ずっと長回しで撮っていたので、キャストみんながそれぞれ、緊張が途切れないように、脱線させないようにと、集中していました。須賀健太君とは、彼が子どもの頃に共演経験があるんですが、小手伸也さんと浅香航大さんとは、今回が初共演です。この2日間、芝居をする上で非常に密度の濃い時間を過ごしました。
みんなで火星の氷をなめるシーンは、自分で笑いをこらえるのが大変でした。完成を見るのが、すごく楽しみです。終盤は、それまでの笑いの要素だけでなく、ぎゅっと物語を締めるヒューマンドラマの要素が入ってきます。
笑いあり、涙ありの作品なんですが、“ワケあって~”というタイトル通り、みんなそれぞれ何かを抱えながら生きているということを一番表現したいなと思って演じました。植田(泰史)監督も、人の裏表みたいなものをワンシチュエーションで描こうとしていて、まさにそれが次第に浮かび上がっていくところが、このドラマの楽しさだと思います。基本は楽しく、でもどこかで自分の日常と重ね合わせて見ていただけたら、きっと面白いと思います。
スピード感のある面白い会話劇で、あっという間に脚本を読んでしまいました。ただ読み物としては面白いけれど、これをどのようにドラマとして作るのか想像がつかず、プレッシャーがありました。撮影も2日間で、撮影当日に初めて共演者のみなさんとお会いして、そこで初めてせりふを交わすということにも不安がありました。
リハーサルの段階で監督からさまざまな演出があり、その要求の一つ一つに対して疑問なくすぐに応えていたのが(共演の)白石聖さんでした。監督の意図をそのままつかんで表現していたので、その反射神経と若さがすてきだと思いました。峯村リエさんは動きとせりふのすべてが絶妙で、どんなふうに演じても面白いし、懐の広い方でした。竹達彩奈さんは監督からのたくさんの要求を撮影で一気に解放されていて、目の見開き方、せりふの勢いもさすがでした。特に自分語りのパートでは声優さんとしての力量と器用さを見せていただきました。
演じた佐山は真面目なキャラですが、後半にガラッと印象を変えたいと思ったので、どれだけ振り切ることができるかという部分を意識しました。他の方々の感情と熱量のお芝居があまりにも面白くて、それにつられる形でどんどんリアクションが大きくなってしまったところもありましたが、想像以上に高いテンションの撮影になりました。
相当に楽しめると思うので、視聴者の方々にも絶対に見ていただきたいですし、私自身、他の話も見てみたいです。見どころは女優陣のお芝居の熱量と振り幅。ストーリーが進むごとにどんどん拍車がかかり、かなり振り切っています。2日間の撮影ですが、初日よりも2日目の撮影のお芝居の方が素晴らしいことになっていたので、3日目があったら一体どうなっていたのだろう!?と思います。
撮影期間は2日間でしたが、初日は撮影前に4人で本読みをして、立ち稽古(げいこ)をするという、まるで舞台稽古のような時間がありました。しかも撮影はシーンごとにほとんどカットを割らずに一気に長回しで撮るという手法で、監督は「最低でも2回戦で行きたい!」と宣言されていたので、本読み段階から完璧に仕上げるような気持ちでやっていました。それだけに本番時はすでにヘトヘト。まるで舞台の本番を凝縮してやっているような感覚があって、ずっと緊張していました。
池鉄さん(共演の池田鉄洋さん)とは何度か共演をしているので、いてくれるだけで安心感がありました。小野塚(勇人)君は初共演でしたが、いい青年でとても話しやすかったです。せりふもリハの段階からすべて覚えていて、その記憶力に驚がく。明日花(キララ)さんとの共演は周囲に自慢します!(笑い)。クールな人かと思いきや、めちゃくちゃ面白い人でした。役者としても興味があったので、いろいろな発見と刺激があって、他の作品でもどんな演技をするのか見てみたいと思ったほどです。明日花さんでしか出せない面白さと武器があると感じました。
初めて出会った4人が火星でどのようなドラマを繰り広げるのか、キャラクターが全員濃いので、その化学反応も見どころです。4人のせりふの掛け合いが中心となるドラマで、ごまかしがきかない部分もあり、掛け合いと助け合いで共演者のみなさんとは2日間の短い撮影とは思えないほどの絆が生まれました。演じた僕らは肉体的にも精神的にもハードでしたが、視聴者のみなさんにはくつろぎながら、悲劇的コメディーを楽しんでもらいたいです。
脚本を読んで最初に感じたのは、これをどうやって撮影していくのか!?という疑問でした。密室の4人のせりふ劇という海外ドラマのシットコムや舞台劇を思わせて、どうやって準備すればいいのかも分からない。まるで、舞台公演の初日に初めて共演者と顔合わせをするような恐怖で、これはまずいぞ……という不安がありました。でも、現場入りすれば、同じような不安を抱えている加藤諒さん、徳永えりさん、高岡早紀さんがいて、お芝居というよりも個人競技から集団競技のスポーツに変わっていくような感覚がありました。その関係性は劇中の4人の関係性と一緒。人間はポジティブな環境下よりもネガティブな環境下でつながった方が互いにシンパシーを感じやすいので、それを狙って作られているとしたら……これはすごいドラマプロジェクトです。みなさん技巧派で、しっかりと相手の言葉を受けて、それぞれが生のリアクションを返してくる。無言の時間にもコミュニケーションがあって、そこから醸成されたものが言葉や感情として芝居に出てくる。脚本はあるけれど、実はノンフィクションでもあるということを個人的には訴えたいです。
火星を舞台にした今回のドラマの放送時間が、深夜0時というのは素晴らしいと思います。宇宙空間や夢の空間はつながっているような気がしていて、眠りにつく時間帯に非現実の世界や日常から逸脱した場所に憩いを求めるのは人間の常だと思うからです。それだけに今のストレス社会の中では、火星へのエスケープ感は清涼剤のようにも感じられる。視聴者のマインドを擬人化したものが、劇中の登場人物たちだと思うので、それぞれのLABOに自分自身の姿を見つけてしまった……という体験をしてほしいです。
最初は「たった2日間で、このせりふ量を撮影!?」と驚きましたが、ドラマと舞台が連動するプロジェクトという新しい試みに参加させていただく限りは楽しむことが一番、と思って挑みました。あまり経験したことのない手法での撮影だったので、分からないことや慣れないこともあり、正直、とても疲れました(笑い)。
演じた如月は、インディーズで結構売れていたバンドマンから転身して、医者になったという設定です。挫折を経験しているのに自信満々で、平気でうそもつくし、チームを仕切ろうとする。だけど、人に攻められるとメッキがはがれてきて……と、短い時間で一人の人間のいろいろな顔を表現しないといけなかったので、少し苦労しました。でも、どのシーンの撮影も楽しかったです。丸山智己さんとは共演したことがありますが、笠原秀幸さん、山口紗弥加さんとは初めての共演だったので、最初はお互いのことを探り合いながらでしたが、どんどんテンポと空気とリズムが合ってきて、最終的にはみんなで一緒に作り上げられたな、という達成感がありました。全員それぞれに見せ場があるのですが、いい意味で振り切っていて、お芝居を楽しんでいたという印象です。
他のLABOの話では、結束力が生まれて、最後にはちょっと感動するような展開もあると聞きました。でも僕たちのLABO6では、物語が進むにつれて逆に関係性が崩れていきます。最初に結束した4人が、お互いを知ることで逆にどんどん気持ちが離れていく。そこが、第6話の見どころだと思います。アホなことを全力で真面目にやっていますので、ところどころにちりばめられたワチャワチャしたシーンを楽しんでいただけたらうれしいです。
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2024年11月03日 01:00時点
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