群れなせ!シートン学園:アフレコは「やればやるほどいい!」 振り切った演技を 木野日菜、石谷春貴、宮本侑芽

「群れなせ!シートン学園」に出演する(左から)石谷春貴さん、木野日菜さん、宮本侑芽さん
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「群れなせ!シートン学園」に出演する(左から)石谷春貴さん、木野日菜さん、宮本侑芽さん

 無料マンガアプリ「サイコミ」(Cygames)で連載中の山下文吾さんの学園ラブコメディーマンガが原作のテレビアニメ「群れなせ!シートン学園」。さまざまな動物が通うシートン学園を舞台に、動物嫌いの人間の“オス”の間様人(まざま・じん/ジン)がオオカミの少女・大狼(おおかみ)ランカらに振り回される姿を描く。ハチャメチャな展開が魅力で、さまざまな動物を演じる声優陣の振り切った演技も話題になっている。ランカ役の木野日菜さん、ジン役の石谷春貴さん、才色兼備な人間の“メス”の牝野瞳(ひの・ひとみ)役の宮本侑芽さんに、アフレコの様子を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇木野日菜は動物大好き 玄田哲章に注目!

 ――原作を読んだ印象を教えてください。

 石谷さん ストレートなラブコメで少し懐かしい感じもしますが、動物と絡めたところが新しいと思いました。個人的にラブコメが大好きなんです。

 宮本さん 面白くて、アニメになったらどうなるんだろう?と思っていました。私はコメディー作品が初めてなので、これは体力が要るだろうなと思っていました。

 木野さん マンガを開いた瞬間、学園なのにジャングルに迷い込んだようで、何だろう!? と先が想像できずに読んでいました。動物が元々好きなので、動物の知識がたくさん出てくるのがうれしくて、笑顔になっていました。作品全体が動物図鑑のようなところもありますよね。

 ――木野さんはどんな動物が好き?

 木野さん みんな好きです。嫌いな動物っているのかな? あ、カマキリはちょっと苦手かな? 小さい頃からいろいろな動物を飼っていて、動物と一緒に暮らしてきたんです。猫とかハムスター、モルモット、小鳥、亀、小さいフグ、大きなヤドカリ……。今は5匹の猫と亀ですね。中学3年生くらいの時に声優というお仕事に出会う前は、動物の飼育員や動物保護の仕事をしたかったんです。

 石谷さん 僕も動物が好きですが、母が猫アレルギーなので飼えませんでした。ただ、子供の頃に猫やカラスとよく遊んでいました。今も猫カフェに行ったりします。

 宮本さん 私はペンギンが大好きです。それぞれ個性が豊かで、まるでドラマを見ているみたいなんです。一人で見に行ったりしています。

 ――作中には、いろいろな動物が出てきますが、気になるキャラクターは?

 石谷さん (ライオンの獅子野)キング!

 宮本さん 私も好きです! メスのキャラクターもみんな可愛いですよね。

 石谷さん みんな、個性豊かだよね。ロバも好き。ちょこちょこ出ているので、ぜひ探してみてほしいです。

 木野さん 私は(アノマロカリスの天野)学園長が大好き。

 石谷さん キャラクターではないですし、先輩ですが、玄田哲章さんが大好きです。ナレーションの圧がすごいんです。CMのアイキャッチで動物の名前を叫ばれていて、それもすごいので、ぜひ注目してください。

 ◇アドリブもバンバン ガヤに毎回30分

 ――アフレコの様子は? ベテランの方も多いですが。

 木野さん 温かい現場です。津田(健次郎)さんが、いろいろなオスの動物を演じていらっしゃるのですが、第1話で、津田さんが演じられたヒグマとランカが掛け合うシーンがすごくテンポが気持ち良かったです。ご一緒できてうれしかったです。

 石谷さん 最後までほんわかしていました。先輩方の演技や背中を見て「ここまでやっていいんだ!」と教えていただけたので、僕たちも演じやすかったです。

 宮本さん やればやるほどいい! という空気だったので、そこに食らい付いていこうと思いました。(キング役の)杉田智和さんにいろいろなことを教えていただきました。実は昭和のアニメのネタが散りばめられているのですが、私が気が付かなかったネタを教えていただいたり、すごく助けていただきました。

 ――やればやるほどいい! というお話ですが、振り切った演技を意識していた?

 石谷さん 演じるキャラがみんな濃いですし、個性のぶつかり合いになっていました。びっくり箱みたいな。

 宮本さん 家で練習しても、本番でどんどん変わるんです。ジンの中で瞳は、一番可愛い存在でなければいけないので、個性的なキャラの中で、可愛さを振り切るのに必死でした。

 石谷さん 瞳がいるから、みんながはみ出しても戻って来られるところもありますしね。ランカは最初から振り切っていたよね?

 宮本さん ランカは最初、いろいろなほえ方をしたり、アドリブを爆発させていたよね。

 木野さん 「楽しくやってください」「アドリブもバンバン入れてください」という指示をいただいたので、自由にやってみて、はみ出ていたら修正しようと思っていました。

 石谷さん 木野さんが最初にベースを作ってくださったところもあります。みんなから喉の具合を心配されていました。

 木野さん 第1話からすごかったんです。うなるシーンも多くて、皆さんから喉をいたわっていただきました。ガヤも大変で、毎回30分くらい録(と)っていましたね。

 宮本さん 男性の方が大変そうでした。ほえるガヤが多いし、熊の鳴き声をやることになって「クマ! クマ! クマ!」とか「ベア! ベア! ベア!」と言っていたり。

 石谷さん うなるだけじゃなくて、いろいろ試しているうち、段々、大喜利みたいになったりしていましたね。

 ◇動物が大好きになっていただければ!

 ――アニメの見どころは?

 宮本さん 本当に面白いのですが、ウルッとくる場面もあります。

 木野さん 毎話、いろいろな動物が出てきたり、学園の行事もあってにぎやかですが、感動したり、友情を感じるところもあります。ご覧になる方に動物が大好きになってほしいなという気持ちも込めて演じさせていただきました。


 石谷さん ぜひ、繰り返し見ていただきたいですね。段々とテンションが上がっていきます。

 ――最後に昨年を振り返り、今年の抱負を教えてください。

 石谷さん 昨年末は体調を崩したので、今年は健康でいたいです。そして、今までと変わらず、皆様に感謝しながら活動して、経験を積み重ねていきたい。また、落ち着きのある大人になりたい。大学生に見られることもあるんです……。服を大人っぽくしたりして、年相応の大人に見られるようにしたいですね。

 宮本さん 昨年は占いで大殺界と言われて、毎日不安でした。昨年の目標は笑顔だったので、踏ん張らないといけない瞬間があった時も笑顔を大事にしていました。大殺界と言われたものの、100%、120%の力を出せて、すごくいい一年でした。今年は200%出し切って、一年を駆け抜けていきたいです。

 木野さん 年末に昨年のことを思い出そうとしたら、あまり思い出せなかったので、今年は一つ一つのことを心に刻んでいきたいです。それと、私自身、自分の家族が大好きなので、アニメの中でも家族を作りたい! 家族が登場する作品に出てみたいです。

 石谷さん お母さん役?

 木野さん それは、まだできないかも……。人間じゃなくてもいいし、男の子の役も演じてみたいです。家族を演じてみたいです!

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