高島彩&ジョン・カビラ:アカデミー賞の注目作品は? “名コンビ”が今年も案内役に

WOWOWの生中継番組「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で案内役を務める高島彩さん(左)とジョン・カビラさん=WOWOW提供
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WOWOWの生中継番組「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で案内役を務める高島彩さん(左)とジョン・カビラさん=WOWOW提供

 世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞」の授賞式が2月10日(日本時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。WOWOWの生中継番組「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で案内役を務める高島彩さんとジョン・カビラさんが、注目作品や授賞式の見どころなどを語った。

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 --案内役として今回もタッグを組むことになりましたが。

 高島さん:また今年もご一緒できるということで、うれしいですよ。

 カビラさん:いやいや、それは僕のセリフですから。

 高島さん:年に1回、椅子を引いてくれる男性に会えるのがすごく楽しみで。カビラさんだけですからね。座る時に椅子を引いてくれるのは。今日もやっていただきました(笑い)。(2人のコンビについては)あうんの呼吸でやらせていただけるのがいいですよね。お互いに、自分のセリフではない時でも、その時のタイミングに合わせて。相手が言うのを待つのではなく、ここは自分が言っておこうかな、といった役割分担がお互い、自然にできる。そういうことができる人というのは実はなかなかいなくて。それがすごくうれしいです。

 カビラさん:いやいや、高島さんはプロ中のプロですから。何の不安もなくありがたいです。

 --今回の注目作品は。

 カビラさん:アメリカには、評論家の皆さんの評価が集約された、予想の専門サイトがあるんですよね。そういうところを見ていると、だいたい「1917 命をかけた伝令」がフロントランナーと言われていて。それから「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、その後に「パラサイト 半地下の家族」や「ジョーカー」だったりしますね。

 高島さん:個人的に好きだった作品で言うと、「パラサイト 半地下の家族」ですね。アジア作品として初の受賞というところにも期待がかかるところですし。韓国の格差社会から生まれる闇を描きながら、非常にコメディータッチというか。笑いと恐怖の表裏一体というのは「ジョーカー」にもつながるところがありますが。「パラサイト 半地下の家族」がとってくれたら、また新しい時代が来たという喜びもあるので、応援をしております。

 カビラさん:僕も「パラサイト 半地下の家族」は注目しておりますし、(受賞すれば)初のアジア作品ということで、歴史が動く瞬間を皆さんと共有したいという思いもありつつ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の事件が起きた1969年は、ちょうどホームステイでアメリカにいたんです。だから個人的な淡い幼少の頃の体験を重ねつつ、クエンティン・タランティーノに初の監督賞を期待したいという感じですね。

 --俳優で注目しているのは。

 高島さん:主演男優賞でノミネートされている「ジョーカー」のホアキン・フェニックスですね。背中から悪魔の羽が生えるんじゃないかっていうような、後ろ姿がすごかったですよね。その後ろ姿で、狂気とか悲しみとか全てがグッと表現されていて。引きずり込まれるようなすごさがあるなと思いましたね。

 カビラさん:「ジョーカー」はまさに僕も同じ感覚で捉えていて。そしてもう一人となると、「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライヴァーの苦悩の演技ですかね。

 高島さん:「マリッジ・ストーリー」はスカーレット・ヨハンソンも良かったですよね。最初は落ちついて話さなきゃと思っているのに、話し始めたらあふれる感情が止まらなくて。その感情が手に取るように分かる。あの2人のやりとりが圧倒的で、素晴らしかった。

 --授賞式で期待することは。

 カビラさん:今年はどういうオープニングになるんでしょうね? WOWOWではレッドカーペットから放送するので、そこから楽しんでいただきたいですね。中島健人さん、河北麻友子さんのインタビューも楽しみです。そして授賞式は派手なオープニングになるものなので、それにも期待したいです。

 *……WOWOWでは、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれる世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞」授賞式を生中継。スペシャルゲストとして中島さん、スタジオゲストとして、白石和彌さん、映画評論家の町山智浩さんが出演するほか、レッドカーペットリポーターを河北さんが務める。WOWOWプライムで2月10日午前8時半から同時通訳で生中継。同日午後9時から字幕版も放送する。

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