高島彩:「アカデミー賞」注目は「パラサイト」 主演女優賞はレニー・ゼルウィガーと大胆予想

「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で案内役を務める高島彩さん
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「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で案内役を務める高島彩さん

 世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞」の授賞式が2月10日(日本時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。WOWOWの生中継番組「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」で、案内役を高島彩さんとジョン・カビラさんが務める。高島さんにショーレースの予想や、ノミネート作品への思いなどを聞いた。

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 ◇「パラサイト」笑いと恐怖の表裏一体感に驚き

 「第92回アカデミー賞」は「ジョーカー」が11部門で最多ノミネートされ、「1917 命をかけた伝令」(サム・メンデス監督)と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(ワンハリ)」(クエンティン・タランティーノ監督)が10部門ノミネート。そのほかに韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)、「アイリッシュマン」(マーティン・スコセッシ監督)などが注目されている。

 「1917」「ワンハリ」が有力視されているが、高島さんが個人的に注目しているのは「パラサイト」だ。「アジア作品として初(作品賞)というのは期待のかかるところ。韓国の格差社会から生まれる闇でありながら、コメディータッチで描かれていて笑えるんですよね。でも気づいたら、転がるように地下に引きずり込まれる恐怖の展開は、『ジョーカー』にもつながりますね」と熱弁する。

 「笑いと恐怖の表裏一体感は面白くて、『パラサイト』が(作品賞を)とってくれたら、『新しい時代だ!』という喜びが生まれるので、応援しています」

 ◇ホアキン・フェニックス演じるジョーカーに期待

 主演男優賞では、「ジョーカー」で悪のカリスマ・ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスさんの受賞が期待されている。フェニックスさんは役作りのため、24キロといわれる壮絶な減量に挑んだとされており、高島さんは「ホアキン・フェニックスの、悪魔の羽が生えるんじゃないかというような後ろ姿はすごかったですよね。後ろ姿で、狂気とか悲しみとかすべてを表現していて」と絶賛。

 「完全悪だと思っていたジョーカーが、『ジョーカーにならざるをえなかったんだ』と思わされる、共感してしまう何かを発しているのは、さすがですよね。主演男優賞は堅いのかな」と予想していた。

 また、主演女優賞は「ジュディ 虹の彼方に」(ルパート・ゴールド監督)のレニー・ゼルウィガーさんに注目している。「ゼルウィガー自身も十数年間をお休みをしておられて、『ブリジット・ジョーンズの日記』のイメージで見たら、本当にびっくりしました。心に負った傷や、再起にかける思い、でもうまくいかない、自分はやりたいのに体や精神がついていかないもどかしさ、圧倒的な生歌を響かせるシーンは、レニー・ゼルウィガーの力を改めて見せられました」と語っていた。

 *……授賞式の模様は「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」と題して、WOWOWプライムで同日午前8時半から同時通訳で生中継。同日午後9時から字幕版を放送する。案内役はカビラさんと高島さん、レッドカーペット・リポーターを河北麻友子さんが務める。生中継では、ゲストに町山智浩さん(映画評論家)、白石和彌さん(映画監督)、さらにスペシャルゲストとして「Sexy Zone」の中島健人さんも出演する。

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