サンライズ：サンライズ美術塾開設　美術背景の人材不足が深刻化　若手に技術継承を

　人気アニメ「ガンダム」シリーズなどで知られるアニメ制作会社・サンライズが、美術スタッフを育成するサンライズ美術塾を開設することが分かった。半年間の実習期間で美術スタッフとしての基礎スキルの取得し、実習後は即戦力としてサンライズ専属の美術スタッフとして活躍できる人材の育成を目指す。

ウナギノボリ

10年前の朝ドラ「花子とアン」　当時の吉高由里子インタビュー

　サンライズは、アニメーター養成のため、2005年から作画塾を開き、優秀な人材の育成を目指してきたが、アニメの画面全体の約7割を占める美術背景スタッフの人材不足が業界全体で深刻化しているという。これまで伝承されてきたさまざまな技術が失われる危機に直面する中、美術塾を開設することになった。

　「楽しいムーミン一家」「白鯨伝説」「幕末機関説 いろはにほへと」「メガロボクス」などを手がけた河野次郎さんらが講師を務める。塾生の生活を援助する目的で月額10万円を支給する奨励金制度を設けた。

　実習期間は2021年4～9月の半年間で、実習日時は毎週月～金曜の午前10時～午後6時。実習場所は東京都杉並区荻窪。応募資格は2021年3月に高等学校を卒業見込み、もしくは高等学校以上を卒業した18～25歳。