打ち合わせやリハーサル、本番収録などで直接会わずに制作されたNHKの“テレワークドラマ”「今だから、新作ドラマ作ってみました」(総合)の第3夜「転・コウ・生」が5月8日午後11時40分から放送される。2020年5月の現在を舞台に、新型コロナウイルスの影響により外出自粛を余儀なくされている人々の姿が描かれる。2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」に続き、柴咲コウさん、ムロツヨシさん、高橋一生さんが共演し、森下佳子さんが脚本を手がけた。
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「転・コウ・生」は、外出自粛が続く中、「会いたい」と思った人と“魂が入れ替わる”という珍事が発生するファンタジーコメディー。シバサキコウがむろつよしと入れ替わり、今度はタカハシイッセイと猫が入れ替わって大混乱。果たして3人と1匹は元の体に戻れるのか……という内容になっている。
制作統括・藤並英樹さんは、「出演者の皆さんへの取材をもとに、自粛生活の渦中で生きる登場人物たちのリアルな“今”の気持ちをせりふに込めました」といい、「もちろんフィクションではありますが、“今”を切り取る“ドキュメンタリー”と言えるかも? 皆さんの“本音”に耳を傾けてみてください」と思いを語る。
収録は、メークや小道具、衣装の準備から機材のセッティング、RECボタンを押すところまで、ほぼ全て出演者の手によって行われた。藤並さんは「特に柴咲コウさんのおしゃれな衣装、食器、料理、そして特別出演の猫ちゃんたちは必見! 柴咲さん演じるシバサキコウのすてきなライフスタイルを垣間見ることができます!」「何より高橋一生さんが猫になります。そして猫とシンクロする一生さん。にゃにゃにゃにゃっにゃにゃー!などなど、あげればきりがないほどこのドラマの見どころは満載です」とアピール。
最後に「そんなドラマが生まれたのは、『今だから』伝えたい気持ちがある、『今だから』作りたいドラマがある、と脚本家・出演者・スタッフが心を一つにして、創意工夫とサービス精神で困難を乗り越えた結果だと思います。普段、私は『麒麟がくる』『おんな城主直虎』といった時間をかけて丁寧に作り上げるドラマに携わっていますが、『今だから』という思いの中で瞬発的に作り上げたこのドラマを世の中に届けられたことは、“今”を切り取りすぐさま視聴者に届けるテレビの特性と新たな可能性を考えるきっかけになりました。『テレビドラマもなかなか捨てたもんじゃないな』と皆さんに、そう思っていただければ、とても幸いです」と話していた。
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