水球ヤンキース:“キングダム”山崎賢人&吉沢亮初共演作 顔ぶれがすごい? 後の朝ドラ俳優ずらりな学園ドラマ

2014年の連続ドラマ「水球ヤンキース」に出演していた(左から)吉沢亮さん、山崎賢人さん、中川大志さん
1 / 1
2014年の連続ドラマ「水球ヤンキース」に出演していた(左から)吉沢亮さん、山崎賢人さん、中川大志さん

 5月29日の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系、金曜午後9時)にて地上波初放送される映画「キングダム」(佐藤信介監督)で、主演を務めた山崎賢人さんと、一人二役を演じて話題となった吉沢亮さん。同作を含め、過去4度共演している2人が初めて共演を果たしたのが、2014年7月期の連続ドラマ水球ヤンキース」(フジテレビ系)だ。実はこのドラマ、今、改めて振り返ってみると、後の朝ドラ俳優を多数輩出していることに驚かされる。山崎さんや吉沢さんはもちろんのこと、千葉雄大さんに中川大志さん、間宮祥太朗さん……。彼らを中心に、ドラマの豪華キャスト陣をここで紹介したい。

ウナギノボリ

 ◇山崎賢人に“3バカ”千葉雄大、中川大志、吉沢亮… 朝ドラ俳優だらけのカス高水球部

 ドラマは、人気グループ「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔さんが主演。中島さん演じる主人公・稲葉尚弥が転校先の霞野工業高校(カス高)で、仲間たちと水球に熱中していく姿を描いた青春群像劇。カス高水球部のメンバーには、後に朝ドラに出演し、いずれもヒロインと関係性の深い役どころを演じることになる俳優がそろっていた。

 尚弥とぶつかりながらも水球部の中心的存在になっていく三船龍二を演じた山崎さんは、「水球ヤンキース」の約1年後、2015年前期の朝ドラ「まれ」に出演し、土屋太鳳さん演じるヒロイン・津村希(まれ)の同級生で、後に夫になる紺谷圭太役を務めた。

 水球部の3バカトリオである木村朋生、志村公平、加東慎介を演じたのは、千葉さん、中川さん、吉沢さん。千葉さんは2017年後期の朝ドラ「わろてんか」で、葵わかなさん扮(ふん)するヒロイン・藤岡てんの兄で、はかなげな雰囲気を持つ新一を好演。病弱な体で早々に亡くなってしまったが、てんの人生の大きな指針となる役どころだった。

 中川さんと吉沢さんは、そろって昨年放送の100作目の朝ドラ「なつぞら」に出演。中川さんは広瀬すずさん演じるヒロイン・奥原なつの夫となる、不器用キャラのアニメ演出家・坂場一久、吉沢さんはなつの憧れの存在で、大切な幼なじみの山田天陽を演じた。特に吉沢さんは、圧倒的な“美”と繊細な芝居で「天陽くんフィーバー」を巻き起こしたことも記憶に新しい。

 千秋亮役の間宮さん、宮口幸喜役の矢本悠馬さんは、2018年前期の朝ドラ「半分、青い。」に出演。間宮さんは、永野芽郁さん演じるヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)の夫となる森山涼次役で、天性の優しさを持つが何事にも飽きっぽい“だめんず”ぶりを体現した。矢本さんは鈴愛の幼なじみ、“ブッチャー”こと西園寺龍之介を演じ、愛されキャラとして人気を集めた。

 ◇“水球ガールズ”だってすごい! 筧美和子や佐野ひなこら“モグラ女子”も!!

 俳優陣の“出世”ぶりもさることながら、カス高のライバルとなる水球強豪校・水蘭高校の女子水球部のメンバーには、話題作への出演が相次ぐ女優陣が名を連ねている。モデルとグラビアで活躍する“モグラ女子”が多いのも特徴だ。

 水球部のマネジャーで、尚弥の幼なじみであるヒロイン・岩崎渚を演じたのは、歌手としても活躍する大原櫻子さん。同作で連ドラ初出演を果たした大原さんは、その後、数々のドラマや映画でキャリアを積み、「なつぞら」では吉沢さん演じる天陽の妻・山田靖枝役を務めた。近年では、劇団☆新感線の舞台「メタルマクベス」や、ミュージカル「怪人と探偵」など、演劇界でも存在感を発揮している。

 水球部キャプテンで北島虎雄(高木雄也さん)の彼女・藤崎玲役の新川優愛さんは、4月にスタートした連続ドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」(読売テレビ・日本テレビ系)に主演するなど、女優として活躍する一方、女性ファッション誌「non-no(ノンノ)」(集英社)の専属モデルを務め、2015年10月からは約1年半にわたってTBS系の情報バラエティー番組「王様のブランチ」で5代目MCを担当するなど、マルチな才能を発揮している。

 プライドの高い前畑涼子を演じた筧美和子さんは、リアリティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系、2013年)で注目を集め、本作で連続ドラマにレギュラー初出演。2015年には「まれ」で朝ドラへの出演も果たし、その後も数多くのドラマで活躍。昨年まで女性ファッション誌「JJ」(光文社)の専属モデルとしても活躍していた。

 筧さんと同じく、同作で連ドラ初レギュラーとなった佐野ひなこさんは、渚を慕う天然キャラの柴田理子役で出演。女優としては「デスノート」(日本テレビ系、2015年)で演じたアイドルのミサミサこと弥海砂(あまね・みさ)役を筆頭に、キャラクター性のある役どころを多く務めているほか、モデルとしても人気を集めている。

 ◇こんな人まで! 鈴木伸之に“天使すぎるアイドル”橋本環奈

 同作にはまだまだ隠れた逸材の姿も。水蘭高校の男子水球部員・郷田剛役を演じていたのは、「劇団EXILE」の鈴木伸之さんだ。「HiGH&LOW」シリーズなどの硬派な役柄から、ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系、2017年)のような正統派男子まで幅広い役どころを演じ、「半分、青い。」にも出演。昨年は「ラジエーションハウス」(フジテレビ系)で“月9”ドラマ初出演を果たした。

 3バカトリオの慎介が劇中でこよなく愛する“天使すぎるアイドル”として、本人役で出演していたのは、今やドラマに映画、CMと引っ張りだこの橋本環奈さん。当時はアイドルグループ「Rev.from DVL(レブ・フロム・ディー・ブイ・エル)」のメンバーとして活躍。全国ネットのドラマ出演は同作が初めてだった。ちなみに橋本さんも映画「キングダム」のキャストの一人だ。

 こうして振り返ってみると、「水球ヤンキース」は朝ドラ俳優をはじめ、今や人気者となったキャストが大集結していた“奇跡”のドラマだと言えるのかもしれない。

テレビ 最新記事