俳優の伊藤健太郎さんが、主演舞台「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」で初の力士役を演じることが6月16日、明らかになった。力士であることに高い誇りを持ちながらも、美形で痩せ形のナルシスト・昇龍を演じる伊藤さんは、「いわゆる恰幅のいいお相撲さんとは少し違って筋肉質タイプの力士。やはりビジュアルってすごく大事ですから体づくりはしっかりとやりたい。本番までには鍛えておくつもりです。やりますよ!」と意気込んでいる。
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原作は、「ファンシィダンス」「陰陽師」などで知られる岡野玲子さんが1989~90年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載した人気マンガ。ソップ(痩せ)型で美形の昇龍が、宿命のライバル、雪乃童や、野球雑誌の記者志望なのに相撲雑誌の担当記者になった橋谷淳子、大手芸能事務所パピーズの女社長・渡部桜子ら個性的な登場人物と織りなす愛と勝負と欲望を描く。作・演出を青木豪さんが担当。主題歌は、熱狂的な相撲ファンでもあるデーモン閣下が手がける。
アンコ(ぽっちゃり)型の雪乃童役を大鶴佐助さんが務めるほか、相撲雑誌記者の淳子を大原櫻子さん、女社長・桜子をりょうさん、相撲部屋の女将(おかみ)・節子を紺野美沙子さんがそれぞれ演じる。
さらに、原嘉孝さん(宇宙Six/ジャニーズJr.)、入江甚儀さん、徳永ゆうきさん、岸本慎太郎さん(ジャニーズJr.)、根岸葵海さん(ジャニーズJr.)、大山真志さん、橘花梨さん、加藤梨里香さん、市川しんぺーさん、福田転球さん、伊達暁さんの出演も発表された。
「最初は『えっ、お相撲さんの役?』と正直ビックリした」という伊藤さんだが、台本の第1稿を読み、原作マンガのビジュアルを見ているうちにワクワクした気持ちがどんどん高まってきたとコメント。「舞台上ではどういうふうにお相撲を描くんだろう、斬新だなあとも思いました。また歌ったり踊ったり、舞台だからこそできることがそこにプラスされていくわけなので、最終形態はいったいどんなエンターテインメント作品になるのか。僕自身、歌はそんなに自信がないのですが、これを機にうまくなりたいです(笑い)」と話している。
舞台「両国花錦闘士」は、東京公演が明治座(東京都中央区)で12月5~23日に行われ、大阪公演は新歌舞伎座(大阪市天王寺区)で2021年1月5~13日に、福岡公演が博多座(福岡市博多区)で2021年1月17~28日にそれぞれ行われる。
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