俳優の山崎賢人さん主演で、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの恋愛小説を実写化した映画「劇場」(行定勲監督)の新たな公開日が7月17日に決定し、同日から動画配信サービス「Amazon Prime Video」で世界配信されることが6月25日、明らかになった。映画は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、当初予定していた4月17日から延期になっていた。また、日本のAmazon Prime Videoで実写邦画が公開と同時に配信されるのは同作が初となる。
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映画は、演劇の世界で夢を追う主人公・永田(山崎さん)と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希(松岡茉優さん)の、生涯忘れることができない恋を描く。中学からの友人と作り上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、劇団は上演ごとに酷評され、解散状態となっていた。ある日、永田は街で、偶然、女優になる夢を抱き上京した学生・沙希と出会う。いつしか恋に落ち、一緒に暮らし始めた2人だが、永田は理想と現実のはざまを埋めるようにますます演劇に没頭していく……というストーリー。
行定監督は、公開と同時に「Amazon Prime Video」で世界配信されることについて、「本作は公開直前に緊急事態宣言が出され延期を余儀なくされました。その後、延期を決めたものの思い通りの再公開の状況が作れないという問題に直面していたところに、Amazonから声をかけていただきました。しかも公開と配信を同時にという私の希望をかなえる形で。これはコロナ禍において私の作った映画がより観客に届くことを最優先させた結果です」と説明。「ぜひ、渾身の思いで作った映画『劇場』を映画館で、そしてご自宅で、皆様に見ていただきたいです。私たちスタッフ、キャスト一同の映画への思いが詰まった作品です。観客の皆様の心に響くことを信じております。何とぞ、よろしくお願いいたします」と思いを語っている。
一方、原作者の又吉さんは、「映画『劇場』ようやく皆さんに見ていただけるようでうれしく思います」喜んでいて、「『劇場』は題名の通り、劇場を表現の場として演劇に青春を捧げる若者の物語であると同時に、小さな部屋を舞台とした恋人との日常の物語でもあります。『劇場』も『部屋』も自分にとって、あらゆるものが剥(む)き出しになる特別な場所です。映画館でご覧いただきたいのはもちろんですが、皆さんの日常に近い場所でも、この映画がどのように響くのかとても楽しみです。私は原作を書いただけで、直接映画の制作には関わっていませんが、本当に素晴らしい作品になっていて、行定監督や俳優陣の皆さんに感謝しています。自信を持って、おすすめします」とコメントを寄せた。
また、大ヒット韓国映画「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督は、主演の山崎さんについて、「不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫(れんびん)、そのすべてを可能にしました」と話していて、松岡さんについても「天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います」と山崎さんと同様に絶賛。
「ストーリーの90パーセント以上を主人公の男女が引っ張っていく作品ですが、2人の俳優の演技が素晴らしく、本当に良かったです」と続け、この作品はまさに行定監督にしか作り得ない、長くも繊細な愛の物語であるという点で非常に印象深かったです。またこの映画は、クリエイターあるいは芸術家が抱く不安や苦痛、偏狭さや卑劣な一面をリアルに描いており、その否定的な感情を乗り越え、成長に導いていく自己省察と忍耐までも描かれています。それは同じ作り手という立場にとって、一層胸に迫るものでした。ありがとうございました」と語っていた。
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