ロボコン:20年ぶり復活の裏側 機は熟した! 空回りでも頑張っちゃうヤツが今こそ必要 白倉伸一郎Pに聞く

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映画「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」の一場面(C)石森プロ・東映

 特撮ドラマ「ロボコン」シリーズの約20年ぶりの新作となる映画「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」(石田秀範監督)が、7月31日に公開された。「ロボコン」は、第1作「がんばれ!!ロボコン」が1974~77年に放送され、同時期に誕生した「スーパー戦隊」シリーズ、「仮面ライダー」シリーズと共にヒットした人気シリーズ。しかし、約20年も新作が作られていなかった。令和の時代になぜ復活したのか? 東映の白倉伸一郎プロデューサーに復活の裏側を聞いた。

 ◇仮面ライダーはもっとロボコンに感謝とリスペクトが必要

 「ロボコン」シリーズは、どんな困難にもくじけないロボコンが、人間社会で繰り広げる“熱血ロボット根性ドラマ”。1974~77年に第1作「がんばれ!!ロボコン」が放送され、最高視聴率は29.2%を記録した。1999~2000年には、「がんばれ!!ロボコン」のリメーク作「燃えろ!!ロボコン」が放送された。そもそも令和の時代になぜ「ロボコン」を復活させようとしたのだろうか……。

 「ロボコン人気は、特に香港がアツいのですが、私たちが想像する以上にグローバルです。前作『燃えろ!! ロボコン』から20年たって、世代がひとめぐりし(前作を見ていた世代が親世代になりつつある)、機は熟したと。……という周辺状況とは別に、空回りでも頑張っちゃうヤツが今こそ必要な時代感、ありません?」

 白倉プロデューサーは「平成仮面ライダー」の数々を手がけてきたことでも知られている。「がんばれいわ!!ロボコン」の制作が発表された際、「お仕事ロボットの世界を描く『仮面ライダーゼロワン』は、ロボコン復活への布石にすぎなかった!」と発言していた。

 「今の仮面ライダーの番組枠は、元をただせば『がんばれ!! ロボコン』『燃えろ!! ロボコン』の枠です。ロボコンなかりせば、平成ライダーや令和ライダーもこの世になかった……という意味で、私というより仮面ライダーは、もっとロボコンに感謝とリスペクトが必要だと思っています」

 ◇キャラクターとして普遍的な魅力も

 「ロボコン」は、第1作の放送から約46年がたつが、令和の時代になっても色あせない魅力がある。白倉プロデューサーはその魅力を「一番は“マンガ目”ではないでしょうか。くるくる変わる表情の豊かさにひきつけられます。喜怒哀楽、いろいろありつつ、結局、前向きに頑張っちゃうのです」と説明する。

 時代が変わったが、新作の制作にあたり「ロボコンは、スポ根やママゴン(教育ママ)がはやった昭和の産物ではありますが、キャラクターとして普遍的な魅力があると思っていますので、それをきっちりお見せできれば」と考えたという。

 約20年ぶりの新作となったが「過去2作との距離感が一番難しかったかと。『がんばれ!!』を見ていた層を観客として想定できないので。一方、技術は格段に進歩したので、表現に制約がありませんでした」という。


 新作の見どころを「ご覧になった方に、明日を生きる勇気が湧いてくる作品になればいいなあと思ってつくっています。少なくとも、制作陣の人生は変わりました。毎日タンタンメンを食べては、『明日のタンタンメンはどこがいいかな……』と未来に希望を託しています」と語る白倉プロデューサー。

 レギュラー化も……というファンの声もあるが、白倉プロデューサーは「東映の全映画に、ロボコンが併映に付くまでがんばれいわ!!」と話す。さらなる展開にも期待したい。

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